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(50)トリップガール、ぼかす。 ページ3

「ねえAちゃん、さっき言ってた神ってなに?」

 グラファイトの説得を終え、例のバグスター式移動法でCRに帰ってきた途端ポッピーがそう言った。さっきまで人が集まって賑やかだったフロアには、もう誰もいない。
あの後私は、神という単語に心が踊ったパラドとグラファイトだけに聞こえるように、彼らの近くで小声で話を終えた。

パラドが加わってからはずっとパラドのペースで話が進み、それに押し切られたグラファイトが渋々といった様子で首肯したのを見て交渉は終わった。

ただ、神のことを話すのは本当に不本意だったし、話した時点で計画は失敗した可能性もある。だが、失敗していない可能性を捨てるわけにはいかない。

「明日になればわかりますよ。つまらないはなしにつきあわせてごめんなさい」

そう言って微笑むと、ポッピーはふーんと呟いて口を尖らせた。

「Aちゃんが言いたくないならいいしー、まだ会ってすぐだから信用できないのもわかるけどー、パラドたちには話してるのに話してもらえないのはちょぉっと寂しいなって思うよ」

つんつん、と幼女のぷにぷにほっぺを突かれる。たしかに、親身になってくれてるポッピーには話さないでパラドたちには話す、て大分恩知らずな感じではあるし、申し訳ないと思う。

でも、本当に誰にも話すつもりなかったんだもん。先生たちが優しかったせいで、なんだか対人イージーモードに慣れてしまってたけど、普通はグラファイトみたいな反応が普通なんだよね。まあ先生たちは私のこと齢7つの純真無垢天真爛漫女児の中の女児幼女だと思ってたからなんだけどさ。バグスターには見かけと年齢が釣り合わないことくらい分かってるからね。

「それはほんとにごめんなさい。でも、明日までまってください。そしたらぜんぶ話せますから」

ポッピーにされるがまま、私はそう返す。ポッピーはへにゃり、と優しい笑顔を向けてくれた。

「んーん、別に責めるわけじゃないし、絶対話してほしいわけでもないから平気だよ」

あまりにも優しい対応に、ズキズキと良心が痛む。

でも、これだけはしておかなければならない。

今日はもうお部屋にかえろーっと、とポッピーがテレビの中へ入っていくのを横目で見ながら、私は覚悟を決める。



誰だって傷つけたくない。誰だって失わせたくはない。誰だって失わせずにゲームクリアしてやる。

この世界をトゥルーエンドに持ってってやる。




→to be continued

(51)トリップガール、乗り込む。→←(49)トリップガール、説得する。



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設定キーワード:仮面ライダーエグゼイド , 花家大我 , トリップ   
作品ジャンル:ファンタジー
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肋骨 - クリオネf。tさん» クリオネさん、ありがとうございます!更新ペースが落ちてしまっていて申し訳ありません。これからもよろしくお願いします! (5月5日 12時) (レス) id: 6e36a4e261 (このIDを非表示/違反報告)
クリオネf。t(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます!更新、頑張ってください(^^) (4月8日 23時) (レス) id: fe04442c66 (このIDを非表示/違反報告)
肋骨 - りんさん» りんさんありがとうございます〜!なるべく早めに更新できるよう頑張ります! (3月2日 16時) (レス) id: 2cda27523e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2月28日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:肋骨 | 作成日時:2019年2月28日 20時

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