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林檎2 ページ2
「…っ、ねぇグラジオ。痛、いんだけど…」
私がそこまで言うと、傷をちゅうと吸ってからグラジオは止めてくれた。グラジオの唾液でぬるつく指に外気をひんやりと感じる。
「…悪かった。絆創膏とか持ってくるから、待っててくれ。」
嘘だ。絶対そんなこと思ってない。
だって、とても愉しそうに笑ってるんだもん。
流石に言わなかったけれど。
「ほら、」
「ありがと。慣れてるね、やっぱり。」
「昔は、生傷が絶えなかったからな。」
そうだよね…ヌルも慣れていなかった頃もあったんだもん。でも、ここまで手際が良いんだから尊敬してしまう。
手当てしてもらってから、残りはオレがやると言われたので待っていた。
出てきた林檎はウサギの形だった。
続く (更新停止中)
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作者名：山羊 | 作成日時：2017年4月10日 0時
