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Ψには冷えないように浴槽に入ってもらって、頭をフチに預けさせて壁向きに座らせた。ゆっくりシャワーをかける。それだけでΨは自覚こそ無かったがうっとりと目を閉じていた。
グラジオは内心すぐにでもそれを指摘したかったが、止めて彼女を気遣うに留めた。
｢熱かったり、しないか？｣
｢うん、大丈夫。｣
のんびりとした口調に安堵する。十分髪を湿らせてΨのお気に入りのシャンプーを手に取り、馴染ませてから洗う。
｢すご、い…グラジオ…皆懐いちゃうワケだ…｣
ひとり言かは分からないがΨが呟いている。気持ち良いかは聞くまでもないようだった。
シャンプーを流してお湯を止める。リンスインシャンプーという物らしく、それだけで指通りが良くなった。
｢ありがとうグラジオ…さすがだね…。私、ポケモンじゃないけど凄く気持ち良かった。｣
それを聞いたグラジオは顔半分を手で覆っていた。幸い、壁の方を向いている彼女には見えない。
しかし、そこまで言った所でくるりと彼女が体勢を変えたので手を元に戻す。
｢ね、グラジオ。私もグラジオの頭洗うね。してもらってばかりじゃ、申し訳ないもの。｣
｢いいのか…？｣
｢うん。さ、入って入って。…グラジオより、上手くないかもしれないけど…｣
｢気にしない。頼んだぞΨ。｣
場所を交代して、今度はΨがグラジオの頭にお湯を流す。元から煌めく髪が、お湯で流れを整えて絹のようだ。
｢グラジオって、綺麗な髪してるよね。｣
｢そうか…？オマエの髪の方が美しいと思うが。｣
さらりとそういう事を言う。Ψは気付かれる事なく赤面した。
｢あ、ありがとう…。｣
シャンプーを取り、洗っていく。もこもこの泡で優しく。
｢Ψも、上手だぞ。｣
唐突に褒められたのが嬉しいのか、手が止まる。
最後に同じように泡を流して、お湯を止めた。
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ザックの嫁 - 叶恵さん» それな（真顔鼻血） (2019年12月22日 11時) (
レス) id: 09090d6677 (このIDを非表示/違反報告)
叶恵 - かっ...かわいい！ハウ君ナイス！ (2018年1月5日 9時) (レス) id: ac88fdb633 (このIDを非表示/違反報告)
わお。 - おお。なんということだ。グラジオさんが可愛い。いや、くっっそ可愛い。起きた時のはずるい。女かお前はっ嫁にしたい← (2018年1月2日 1時) (レス) id: b2d559d9e7 (このIDを非表示/違反報告)
山羊(プロフ) - カーターさん» カーターさん、初めまして。釣られていただいて大変嬉しいです。当初は、お風呂という主題で嫌らしいお話にしていましたが、ありきたりなので止め、全力でほのぼの甘にしてみた末のお話です。いつでも、お好きな様に読み返してみて下さい。閲覧ありがとうございました。 (2017年4月24日 0時) (レス) id: 0099137934 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - 初めまして。題名に釣られ、拝読しました！← 鼻血な展開だったらどうしよう！とも思いましたが、表現も嫌らしくなく、あったかくて、グラジオも彼女さんも可愛らしい雰囲気で素敵でした！また時々読み返しさせてくださいっ！夜遅くに失礼しました。 (2017年4月23日 23時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山羊 | 作成日時：2017年4月17日 9時
