繋がり ページ8
『今日はありがとうございました。明日もよろしくお願いします』
トレーニングが終わり、フロントで二人にお礼を言う。
日吉「出来るだけこのことは内密にな」
『分かりました』
フロントに一人になり、近くの椅子に腰掛ける。
今日は初日ということもあってか、護身用の結界は形にすらならなかった。
復讐の為に早く覚えなきゃ。
『あ、タオル……』
鞄の中を見ると、タオルが無いことに気がついた。
どうやらトレーニングルームに置いてきてしまったようだ。
先程の道を辿り、使用していた場所を見渡す。
『あ、あった』
タオルを鞄に詰め部屋を出ようとすると、二人の中年役人が何やら話しながら入って来た。
此処のトレーニングルームはとても広く、ランニングマシンなどの障害物も多い為、彼らは私の存在に気づいていないようだった。
役人一「お前、今月で何人審神者殺したんだ？ 審神者狩りは順調か？」
聞き覚えのあるワードに耳を疑った。
審神者、狩り……？
動揺を抑え、機会を逃すまいとスマホを取り出し、無音カメラでその様子を隠し撮る。
役人ニ「ニ人ですね。呪術が無いと一人殺すのにも一苦労で。やっぱり呪術が使える人間がいた方が手っ取り早いですよ」
役人一「今までは柳沢も手伝ってくれていたからな。しかしあの野郎ヘマしやがって。まぁでも、審神者たちの霊力も沢山集まってるし、既に大量の時間遡行軍は作ってある。後はいつ放出させるかだ。それはまた話そう」
審神者狩りと聞いて思い当たる節は一つしかない。
私もその被害者だったではないか。
私を拐ったあの男は柳沢と言うらしい。
嫌な記憶を掘り返す。
そうだ……あの男は審神者から霊力を奪って、呪術と融合して時間遡行軍を作るのも楽しそうだ、なんて言っていた。
私は勝手に単独で行っていたものだと思っていた。
しかし実際は、役人と手を組み審神者を消し、過去に審神者から奪った霊力を呪術と融合して時間遡行軍を作っていたのだ。
コイツらも柳沢と同類だったか……。
二人が部屋を出て行ったの確認して、少し間を開けて私も部屋を出る。
日吉さんと舞織さんにもこのことを伝えておかなくては。
麻美「あれ？ A先輩じゃないですか〜！」
部屋の扉を開けると、タイミング良く麻美ちゃんと鉢合わせた。
『麻美ちゃん！ 一つ頼まれて！』
あの役人も、復讐相手のリストに追加するしかないでしょ。
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凛音 - あと、最後まで物語を書く人があまりいなかったので最後まで書いてくれてとてもうれしいです！最後まで物語を読み終えた達成感がとても感じられました！ (2月12日 21時) (
レス) @page50 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - 最初から最後まで読ませていただきました。今まで私が見てきた復讐系の作品の中で一番好きな作品です！そして復讐系はここ最近全然見ていなかったんですけど久しぶりに見た作品がこの作品でよかったと思いました！復讐系のでこの作品をこえれるのは無いなと思いました。 (2月12日 21時) (レス) @page50 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください！ (2021年9月6日 4時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
ショートケーキの赤いヤツ - 復讐系は読むことが少なかったんですが、とても面白いです。夢主ちゃんのために極までいく乱・・・素敵でした！更新楽しみに待ってます！ (2021年8月10日 12時) (レス) id: 4120331ea8 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - 初めまして（＾ν＾）刀剣乱舞大好きで初めの『私はあんな姉〜』から全て最新話まで読ませて頂きました♪とても面白いです(*^^*)復讐に関しては思い付いたらコメントしますね☆それでは次のお話を楽しみにしております(*≧∀≦*) (2021年1月25日 12時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まじゅっちゃん | 作成日時：2019年11月30日 16時
