精神異常者 ページ9
涼「まずは俺がお前を此処に連れて来た目的だが、これを見れば話さなくたって解るさ」
パチンと指を鳴らすと、壁に映像が浮かび上がる。
映像には、傷だらけの審神者が地下牢に閉じ込められていた。
『この人たち……』
映像に映っていた審神者全員が、審神者狩りの被害者だった。
《おい！ 離せ！ 離せよ！》
大学生であろう男性審神者が、佐々木に引きずられながら地下牢を出て行く。
画面が切り替わり、とある一室の中央に放られた男性審神者。
しばらくして黒い魔法陣が部屋の中央に現れ、男性審神者から青白い光が放出されていく。
あの光、もしかして……！
『霊力……！』
霊力の無くなった審神者は審神者としての資格が無くなるので、本丸破壊、刀解は勿論のこと、審神者は現世に帰る、自ら命を絶つ二パターンに別れるのだ。
やがて男性審神者はぴくりとも動かなくなり、そこで映像は終わった。
涼「ご名答。あの男の霊力、質は低いし量も少なかったんだよな。あん時は選ぶ審神者を間違えたか」
呆れた表情でやれやれといった素振りを見せる佐々木に殺意が沸いた。
『……あの後審神者をどうしたの？』
涼「あの男か？ もう息をしてなかったから裏社会の人間に売ったんだよ。あの男の臓器を、な」
『お前っ……！』
頭の中で何かがプツリと切れたので佐々木に掴み掛ろうとしたが、拘束されているので手も足も出せない。
涼「おぉ、怖い怖い」
『ふざけるのもいい加減にしろ！ 審神者たちを誘拐し、殺人まで犯した理由を答えろ！』
佐々木に向かって叫ぶと、突然腹部に鈍い音と生暖かい感覚が広がっていく。
『ぐぁ……』
口から垂れ落ちてくる紅いそれ。
視線を腹部に移すと、佐々木が隠し持っていたのか、ナイフが刺さっていた。
血が白い服を紅く染め上げていく。
佐々木「ったく、ギャーピーうるせぇな」
頭をガシガシと掻きながら、私の腹部に刺さっているナイフを引っこ抜く。
涼「俺がコイツらを誘拐？ 人聞きの悪い言い方は止めてくれよ。ちょっと試してみたいことがあったからコイツらを連れて来ただけだってのに」
苦痛で声が出せない私を見て面白がる佐々木。
涼「俺な、ホワイト本丸の審神者が大嫌いなんだ。だから審神者の霊力を貰おうかなーって思って試してみたら大成功。驚いたぜ」
コイツの言っていることが、解らない。
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まじゅっちゃん(プロフ) - ふじもんさん» ギャーギャーピーピーうるせぇなってことですよ！面白いなって思って使ってみました！（笑） (2018年11月18日 17時) (
レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - 待ってギャーピーって何笑ギャーギャーは分かるけどギャーピーって笑 (2018年11月17日 21時) (レス) id: 72a2d2ef64 (このIDを非表示/違反報告)
まじゅっちゃん - 豆王さん» 続編作りましたよ!是非ご覧ください! (2018年8月11日 22時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
豆王 - うおっ！続編ですな！お待ちしておりますぞ！ (2018年8月11日 17時) (レス) id: 2f9ad457d5 (このIDを非表示/違反報告)
まじゅっちゃん - 薄桜鬼☆ハルハルさん» コメントありがとうございます!良い作品と褒めていただき光栄です！今後も心に響く作品になるようにより一層頑張ります! (2018年8月7日 17時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まじゅっちゃん x他1人 | 作成日時：2018年4月21日 0時
