【刀剣乱舞】私はあんな姉のコピーじゃないので新しい本丸で暮らします。

人違い ページ47

こんのすけ「主様、またと言うのはもしかして……」



『ん？ そのままの意味だよ。先週くらいからこういうのが度々届くんだ。私たちの本丸、最近良い成績残してるでしょ？ それに悔しがってこんなの送りつけてくるんじゃない？ まぁ、私はこんなのでへこたれる程のやわじゃないし』



先週くらいからだ。一日に何通もの手紙が届いてくるのは。その全部が先程のような悪質な手紙なのだ。本当は内容を見なくても捨てるべきなのだろうけど、政府からの手紙が届いているかもしれないので一通一通読んでいるのだ。



こんのすけ「主様……」



『はいはい、そんな暗い顔しないの。私の過去知ってるでしょ？ あれより全然マシだから。あ、手紙で思い出した。審神者支援課の佐々木さんに、返さなきゃいけないものがあるから今度そちらにお伺いしますって伝えておいてもらって良い？』



こんのすけの頬を軽く引っ張り、無理やり笑顔を作らせる。



こんのすけ「審神者支援課に佐々木と言う役人はいませんよ」



引っ張られた頬を擦りながら答えるこんのすけ。



『え？ でも、定例会の司会って審神者支援課の役人さんがするんだよね？』



定例会で、自分の所属している課の司会を一度は必ず行わなければならないといけないことは、日吉さんから聞いていた。



こんのすけ「はい。役人を間違えているのではないですか？」



『そうなのかなぁ……とりあえず、返しに行くね』



こんのすけ「はい。お待ちしています」



こんのすけの言う通り、役人を間違えたのだろう。



今週末にでも返しに行くか。

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