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臣side
昨日の反省を踏まえて、サングラスはやめて、キャップを深く被るだけにした。
「虹ー、俺、道わかんないからね。連れてっよ？」
…これじゃあどっちが散歩に連れてってもらってるんだか分からない状態で出発。
ときどーきすれ違う人と挨拶を交わすけど…
…確かに、サングラスとアクセサリーを外したら、別に俺に注目する人はいない。
虹の案内でのんびりと川沿いの道を歩いて…途中の小さな東屋で休憩してたら…
「んー？誰かと思えば、Aちゃん所の色男じゃないか。」
聞き覚えのある声がして振り返ると…警察官のおじさんが自転車乗ってパトロール中。
…色男って
あんま、聞かねーよな、最近。
「昨日はお騒がせしました。」
「いやいや、こっちこそ、町民先走っちゃってすまんかったね。…えーと？あ、そっか、Aちゃん仕事だもんね。代わりに虹の散歩かい？」
「…はい。…いや、俺の散歩を虹にしてもらってるって言ったほうが正解かも。」
「そりゃあいい！」
あははと笑った笑顔に、ふと、自分の父親を思い出して…
キュッと胸が苦しくなる。
「…あの…下着泥棒、その後手がかりありました？」
気持ちを隠すように、そう聞くと…
「いやぁー、あの後、近くでもう一件やられてね。やっぱりこっちの町に移ってきてるのは間違い無いな。…Aちゃんのこと、頼むね？あの子、ほら、なんて言うか…危機感ないって言うかさ。昔っからなんだけど…。」
「…あー、分かります。」
「あ、やっぱり？何、小さい時からあんな感じなの？」
「……そうっすね。」
従兄弟設定の俺は曖昧に頷くと…
「…やっぱりなぁ。…翔平も、天国でハラハラしてるだろうなぁ…。」
「…翔平？」
「…？Aちゃんの旦那だろ？会ったことないの？」
「…あー…俺、彼女とはずっと連絡とってなくって…気付いたら結婚してたんですよね。」
口から出まかせで取り繕うと…
「…そーなのか……まぁ…そうだよな、結婚の時も大分揉めたから…、結婚式もやらなかったしなぁ。」
寂しそうに言った警察のおじさんの言葉に、俺は内心驚きつつ…必死に頭を回転させて話を合わせた。
「…ですよね…。あの…そのことなんですけど…俺の親に聞いてもちゃんと教えてくれなくて…何があったんですか？彼女が傷つくような話題はできるだけしたくないんで教えてもらえませんか？」
…怪しまれるだろうか…
一か八かでした質問に…
おじさんは、困ったような顔をした後…
『俺も詳しいことまでは分かんないんだけど…』って、知ってる範囲のことを教えてくれた。
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◎まる◎(プロフ) - nonmamaさん» いつも温かいコメントありがとうございます(*^_^*)最後まで読んで頂いた後も、気持ちが少しでも満たされてもらえたなら、こんなに嬉しいことはありません(≧∀≦)今後もよろしくお願いします！ (2020年6月28日 12時) (
レス) id: e0679ffe27 (このIDを非表示/違反報告)
nonmama(プロフ) - なんていじらしくてなんて切ない２人の関係。◎まる◎さんワールドにどっぷり浸らせていただけて、久しぶりに満たされた気持ちになりました(^^)このあとの展開も楽しみに、ドキドキワクワクしながら読ませていただきます。 (2020年6月28日 12時) (レス) id: 7c869ac398 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - maikoさん» ありがたいです(ToT)光栄です(ToT)もう、短編でもなんでもない長さになって…読んでくださりありがとうございます！ (2020年6月28日 11時) (レス) id: e0679ffe27 (このIDを非表示/違反報告)
maiko(プロフ) - やっぱり◎まる◎さんの作品好きだなぁ(//∇//)今回の短編集は、読んでて涙が出て場面が多々ありました(T-T) (2020年6月28日 11時) (レス) id: 482d77febb (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - seiraさん» 眠れましたか笑！？後編もよろしくお願いしますね！ (2020年6月28日 6時) (レス) id: e0679ffe27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2020年6月27日 14時
