�� ページ28
結局…
その日、彼女から連絡先を教えてもらうことはできなかったけど…
時間が許す限りその公園に彼女に会いに行くと…
「「あ…」」
朝早い時間でも…
夜の少し遅い時間でも…
まるで神様が、今まですれ違っていた時間を取り戻すよう応援してくれているみたいに必ず彼女に会うことができた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして…
一年後…
「ワンッ」
「うおっ！博士ー！待っててくれたの？」
「ワンッワンッ」
彼女を失った日と同じ日…
「おかえりなさい…じゃなくて、いらっしゃいませ。」
誕生日プレゼントに欲しいものを聞かれて、俺は思い切ってわがままを言った。
「ただいま…お邪魔します。」
「臣くん、誕生日プレゼントが私の家でご飯とかで良かったの？たいしたことできないのにー。って、それ以外でもたいしたことはできなかったけど。」
…
俺は博士を抱っこしながら、キッチンに立つ彼女のもとへ。
「ってか、こんな大事な日じゃなくて、ずらして良かったんだよ？友達とか、彼女とか、大事な人と過ごす日だよー？」
少し困り顔で話しながら手元の食材に集中している彼女にバレないように…
そっと、博士を下ろして…
首にネックレスをかけて後ろから彼女を抱きしめた。
「へ？」
両手が塞がったまま振り返った彼女はきょとん顔。
「…プレゼント」
「え？逆でしょ？私があげる日だよね？」
「うん。これからもらうから。」
「どう言うこと？？」
困惑した彼女は、手を洗うと首にかけられたものを手に取って見て…
目を見開いた。
「…臣…これ…」
「…A…お願い。今日ははぐらかさないで聞いて。もう不安にさせないから。
…誕生日は
…Aが欲しい。
…一緒に住まない？」
胸元に光るのはあの日の合鍵。
潤んだ瞳で俺の方を振り返りながら顔を上げた彼女に…
1度目は軽いキス…
顔を見合わせて…
2回目のキスをしようと顔を近づけたとき…
「ワンッ」
「「……………」」
足元に…尻尾プリプリ博士くん。
「僕にもちゅーして、だって。」
「…ふはっ！」
別れた日は…
再び記念日になって…
更に一年後…
同じようにかけたネックレスのトップには、薬指用の指輪。
「病める時も健やかなる時も…永遠の愛を誓いますか？」
「「はい。」」
「ワンッ」
「ふはっ！」
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◎まる◎(プロフ) - しまさん» ありがとうございます(//∇//)とっても嬉しいです！お時間ある時、ぜひ遊びに来てください(^-^) (2020年6月21日 23時) (
レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - こんばんはいつも読ませていただいています。短編また読めて嬉しいです。一気読みしちゃいます。 (2020年6月21日 21時) (レス) id: ab3f80523f (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - ひろみさん» ひろみさーん(//∇//)Love！短編集で皆さんの中の1番のお気に入りが気になる今日この頃…コメントありがとうです(≧∀≦)！ (2020年6月20日 10時) (レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - いやっほーいヽ(〃∀〃)ﾉ短編空いてて嬉しいですー\(//∇//)\ 短編巡りしちゃいまーすヽ(〃∀〃)ﾉ 一目惚れの恋の行方、好き♪ (2020年6月20日 10時) (レス) id: 1d04770cad (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - ターちゃんさん» はじめましてo(^-^)oコメントありがとうございます！飽きないだなんて嬉しすぎますー(//∇//)期待に応えられるよう、バージョンアップしていつかまたお会いできますように…(≧∀≦) (2020年5月24日 20時) (レス) id: 304fe1b090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2020年3月12日 2時
