Sweet four seasons〜１

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「…さむ…っ」








店の外に出て、鍵をかける。








寒気の影響で外は急激に冷え込んでいて、昼間降った雨でできた水たまりは凍っていた。







自分の白い息を見てますます寒くなって、ふるっと震えた後、コートの襟をたてて、巻きかけだったストールを首にグルグル巻いた時だった。






？






ポケットの中で震えたスマホ…







電話だ。誰？







冷たい手で、スマホを取り出して…







ディスプレイを確認して…







…







一旦無視することに。







ポケットにスマホを突っ込んだけど…





ブブっと今度は短く鳴ったスマホ…





見るまで鳴り続けるのが分かるから…面倒くさい気持ちで渋々もう一度見ると…





『無視するな！出ろ！』
LINEのメッセージ。




そして…既読を確認したのか、すぐに鳴り出した電話に仕方なく出ることに…




「うるさい！健二郎！私、今仕事か…




『…ざーんねん。健ちゃんじゃないし。』








…









「…うざ。登坂、うざ。」








…








電話の向こうで、クククって笑う気配と…







『…どっちにしても、扱いひでぇー。』
楽しそうな声に、げんなりと肩を落とした。

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