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臣side
「生クリームなんだけど、中切ったらスポンジの間にチョコ入れてもらったの。ほら、見える？ここのところ。」
バースデーケーキにナイフを入れて、チョコの層を指差す。
「うん。美味しそう。」
嬉しそうに俺の手元を覗き込む彼女の可愛らしさに皆だらしない顔。
「なんか、中のクリーム色々選べたけど、1番分かりやすい普通のチョコにしといた。」
「うん。」
“はい、どうぞ。”とカットしたケーキを皿に乗せて彼女に渡すと、フォークをサクッとさして一口口に入れて…
「んーっ！美味しいっ。」
龍さんに見せるような笑顔で俺を見上げた。
…この人の
…デレの威力半端ない！
にやける口を隠そうと、手の甲を押し付けると…
「分かる…分かるよ、臣。」
隆二が真面目に賛同した。
さっき、一瞬様子がおかしかったのが嘘みたいに穏やかな彼女に、メンバーがそれぞれちょっかいをかけてる。
そんな様子を横目で見ながら、俺はケーキを食べてる檀さんに近づくと、察した隆二が付いてきた。
「檀さん、ちょっと良い？」
「んん？どうした？」
「…龍さんが実家に帰ってから様子がおかしい。それに、檀さんたちも予定を切り上げてこっちに駆けつけてる。俺達には出来るだけ彼女と一緒にいるように言って…一体何が起きてるの？彼女、大丈夫なの？」
俺の質問に、檀さんは持っていたフォークを皿において、真剣な表情で俺と隆二を見つめた。
「頼んでおいて…申し訳ないんだけど、詳しいことは話せない。君達の安全の為に言えないんだ。」
「俺たちの安全？」
隆二の眉間にシワが寄った。
「そう。君達の安全。ただ、これだけは言っておくね。Aの存在は今とても危険な状態にある。実際、いつ、危険な目に合うのかは誰にも分からない。でも、相手は目立つことは避けたいんだ。だから俺らが着くまで、君達にお願いした。明日からは、俺達がいるから大丈夫だから。ほんと助かった。ありがとう。」
檀さんの言葉が…何故か別れの言葉に聞こえて…
「え？明日どっかに行くわけじゃないよね？」
思わずそう聞くと
「2、３日はここにいるよ。君らも後2日くらいで終わりでしょ？」
檀さんはのほほんとした笑顔に戻ってケーキを食べ始めた。
…危険って…命に関わるようなことじゃないよね？
「檀さん…
「ごめんな。本当、これ以上は言えない。」
隆二の言葉を遮って、檀さんは有無を言わせずこの話を終わらせた。
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◎まる◎(プロフ) - nonxileさん» このシーン、書いてて楽しかったですー（≧∇≦）！今夜も更新したいと思ってます！ありがとうございます！ (2019年11月6日 8時) (
レス) id: 4e9470d447 (このIDを非表示/違反報告)
nonxile(プロフ) - 直人さんマネ最高です（≧∇≦）更新楽しみにしてます！ (2019年11月6日 6時) (レス) id: 72fce42f41 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - さこさん» さこさん(≧∀≦)！ありがとうございます！ここ数日はドSモードで書いておりました！泣いてもらえたと聞いて、私の方が感動しております！今日も順調に下書きができたので、明日も更新しますね！ (2019年11月5日 23時) (レス) id: 4e9470d447 (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - ◎まる◎さん、こんばんは！主人公にこんなとてつもない過去があっただなんて、しかもお別れとか、、、。涙を流して読みました。これからどうなるのが、ものすごく気になります。次の更新も楽しみにしてますね！ (2019年11月5日 22時) (レス) id: d95e73f21b (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - ガンちゅうさん» うわぁ(≧∀≦)！ガンちゅうさん、お久しぶりですー(^-^)！コメント嬉しいです！実は、下書きの方がゴール見えて来まして、そっちに夢中になってました。今夜、更新します！早く怒涛の更新したいですー。 (2019年11月5日 12時) (レス) id: 4e9470d447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年10月26日 11時
