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隆二side
彼女の後を追うように臣が出て行ったのを目で追いながら…
俺は、今回のMV担当の監督の元へと歩いていた。
「…お疲れ様です。」
「おー、隆二、久しぶりに一緒の仕事、楽しみにしてたよ。」
「俺もっす。それで…ちょっと提案が…。」
ーーーーーーーーーーーーー
「「「…すごい……」」」
戻って来た彼女のソロ…
ポールダンスはカジノで見た時の比にならない程レベルが高かった。
詳しくない俺でも、それがすごいものだと分かる迫力に…
パフォーマーが釘付けになっていて…
「…OKです!」
監督も、終わりの合図が遅れるほどに見入っていた。
ホッとしたような表情を浮かべて、蓮温にローブを羽織られて着替えに戻る彼女に…
「すみません、琴平さん、演出を一部変更したいんです。」
そう声をかけた。
キョトンとしたのは彼女だけでなく、俺以外のメンバー。
「臣、着替えるぞ。」
「…え?」
俺の言葉にハッとした臣。
「折角なんで、ボーカル2人とも共演して下さい。」
監督の声が響いた。
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2018年10月23日 20時