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蓮温side
彼女がいじめのターゲットになったことで、
いじめっ子達のくだらない嫌がらせが俺達にはなくなり…
正直「あー楽チン」そんな風に思っていた。
どんな嫌がらせにも
いつも動じずに淡々としていて…
それが更に相手の苛立ちを買って…
イジメは日に日に悪化していたけれど…
「俺には関係ないし」
そんな風に思っていた。
ーーーーーーーーーー
ある日…
あまりに動じない彼女に飽き始めた奴らが…
ニヤつきながら俺の側にやって来て…
俺のカバンから、キーホルダーを奪い取った。
それは…
唯一、生まれたばかりの俺と一緒に置いてあった
親からのプレゼント。
「返せよ!!!」
『何だよ、こんなダセークマのキーホルダー、どうだっていいだろ?』
「いいから返せよ!」
『お前を捨てたやつが置いていったものなんて、よく持ってられるよな?普通は捨てるだろ。』
俺がそいつに飛びかかろうとすると
仲間の数人が俺のことを転ばせて…その上に乗っかるように押さえつけられた。
『こんなもん…こうしてやるよ?』
いじめっ子のリーダーは窓の外に腕を出すと…
掃除をしていない泥とヘドロのような水になったプールに
ポイっとそれを投げ入れた。
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2018年10月23日 20時