淡い想いは卒業まで。 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:16 hit、合計:58,834 hit

かくどだにページ2

「お前さ、、なんでこんなに古典だけ

出来ないの、、？」

そう言って頭抱えるのは

担任であり、国語の松村北斗先生。

バリバリの理系脳をしている私は、

毎度テスト前後で北斗先生と補習中。

机1つ挟んで向かい合わせとか、、、

私的には2人きりだし、

大好きな補習の時間なんだけど、

北斗先生の時間を

こんなにも費やしてもらってることへの

申し訳なさは当然ある。

でもまぁ、そんな罪悪感は蹴り飛ばして、

『北斗先生、まだ彼女出来てないですか？』

「俺、もう帰るよ？」

『あー！ちょっと待ってください！！

すみませんでした！私が悪かったです！』

1度、彼女がいるかと何気なく聞いてしまって、

いないと答えた北斗先生にそれからは

彼女出来てないか確認している。

北「お前に時間をかけてるから

俺は彼女が出来ないの。

可哀想だと思ったらもっと古典頑張って？」

『そんなこと言われたら一生勉強しないよ？！』

北「は？なんでだよ？！」

『そりゃぁ、

北斗先生に彼女できて欲しくないから～！』

北「あー、もうお前なぁ、、」

多分、意味は伝わってない、

ただのイジりとして捉えられてる、

じゃないと困るけど、

でも、

そーじゃないんだよ、

ねぇ、北斗せんせ？

好きだから彼女できて欲しくないって

本気で思ってるんだよ、

卒業するまでは、彼女なんか作らないで、

ただの教え子でいいから、

私の事を考えててください