僕らは２人で１つなんです！【歌い手】 (ページ48)

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貴方side

め「A、送っていく」

『いい、いいよ・・・大丈夫。今は、一人にして・・・っ』

サイテーだな、私

ひかちゃんが何か言いかけているのを聞かないで

数件先の自分の家まで走った

半身だとかいいながら守れないで

明後日、出て行くんだって

『っふ・・・あぁぁ・・・っ・・・ぅあぁぁぁぁっ！！』

足がとまる

力が入らない

そのまま立ちすくんでむせび泣いた

なぜか天月さんが頭に浮かんでLINEを開く

あの一ヶ月間、とてもよくしてくれた

ひかちゃんとは違う棟の高鳴りを覚えた

笑顔がひかちゃんとは違うやさしさにあふれていた

通話ボタンをおして、コールする

ﾋﾟﾘﾘﾘﾘｯﾋﾟﾘﾘﾘﾘｯﾋﾟﾘﾘﾘﾘﾘｯﾋﾟﾘﾘﾘﾘｯﾋﾟﾘﾘｯﾌﾟﾂｯ

あ「もしもし？A？」

そう。この声

『あま、の、さっ・・・・！ふぇっ・・・くすん』

あ「え？泣いてる？・・・・もしかして・・・！」

『だめで、したっ・・・！！あんな、に、頑張って、歌ってきたのに・・・！めろぶれは・・・！！』

あ「うん・・・うん・・・苦しいよね。悲しいよね・・・」

こんなとき、大丈夫だよとかいって

下手に励まそうとしない

こっちのことを考え、読み取り、的確な言葉で突いてくる

『私、誰を思えば良いんでしょう・・・？』

あ「・・・っ絶対、見つかる。輝くん以上とは行かなくても、絶対に」

そうゆうもの？

ひかちゃん以上を、探さなくても良いの？

『一番好きなのが、ひかちゃんでもいいんですか・・・？』

あ「もちろん」

『っ・・・うっ、あぁぁぁ・・・っふっけほっ・・・あぁぁ』

あ「うん。泣きな？いくらでも。俺が聞いてあげる。」

電話越しでも、微笑って言ってくれているのがわかる

電話を切ってから家に入った

お母さんに心配されたけれど、自室に入ってからまた電話をかけると

あ「またぁ～？ｗｗA寂しがり～ｗｗ」

って、とても和ませてくれた

今は、ひかちゃんじゃなくて天野さんの声を聞いていたい

あ「ねぇ、俺のこと天野さんじゃなくて翔太って呼んでよ。敬語もなし！」

『う・・・がんばる・・・ます』

あ「だからだめだって～ｗこれから慣らしてくよ？ｗｗｗ」

ごめんね、ひかちゃん

ひかちゃんが居ない間は、翔太さんを頼らせて

ずっとずっと

大好きでした