純情ブルーローズ【佐野玲於】

友達 ページ11

Aside







玲於［ Aさん ］

玲於［ 明日の夜、少し会えませんか ］





佐野さんからそんなラインが届いたのは昨日



今日は特に用事もなかったから

これから一緒に夜ご飯を食べに行く



あれから会ってないから、2回目の佐野さん



ちょっと緊張するな

あの日から毎日ラインしてて、結構話してるけどやっぱり会うってなると話は別で



佐野さんが予約してくれた店に着いて名前を伝えると

すぐに案内してもらった誰もいない個室



そうだよね、芸能人だもんね

個室じゃないと危ないよね、やっぱすごい人なんだな佐野さん


…そのすごい人とご飯なんて、私大丈夫なのかな




そんな心配をしてたら開いた扉





玲於「 …おまたせしました 」


A「 いえいえ、私も今来ました 」




そう言うとほっとしたのか一息ついて

なんか頼みます？って聞いてくれる佐野さん



じゃあ烏龍茶ひとつって言うと

俺も烏龍茶にしよっかなって呟いて、店員さんに烏龍茶2つって注文してくれて

優しいな



店員さんが出てっちゃって、お互い口を開かなくて少し続く沈黙

なんか、話題…




A「 あ、そういえばなんで私と連絡先交換しようと思ったんですか、？」




あまりにも急な質問だったのか、若干むせて目を見開いてる



玲於「 それは、その…」


A「 あ、言いにくかったら全然… 」


玲於「 …Aさん 」


A「 はい…？」


玲於「 好きです 」


A「 ………へ、？」





いま、すきって言った、？

え、すきって、好き？





A「 でも私まだそんな佐野さんのこと知らないし… 」



好きな人、いるし…



玲於「 わかってます、だから返事はまだいりません。俺のこともっと知ってください。それからでいいです。 」



佐野さんの顔からして冗談じゃないことはわかる

真剣なんだなっていうのが伝わる



A「 わ、私のことも知らないですよね？な、なんでその、すき、だなんて 」


玲於「 …いや、そうなんすけど、その、簡単に言うと、一目惚れ、ってやつで、…もっとAさんのこと知りたいと思いました。」




…驚きすぎて言葉が出ない

一目惚れしました、なんて言われたの初めて




玲於「 だから、まずは友達になりませんか、お互いのことをもっと知るために。」


A「 ……えっと、お願いします 」




想像外の展開に驚きすぎて状況がわからない

けどとりあえず、向き合ってみよう、佐野さんと





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