孤独 (ページ17)

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｢もう終わりかぁ…

始まる前は色々あったけどめっちゃ楽しかったし、衝撃の事実を聞いた後で普通にライブ楽しんでた自分が怖いよ、うん｣

『春夏すっごい楽しそうだったよ。笑』

｢そりゃあテレビで大人気のイケメンが目の前で踊ってるんですから！｣

コンサート終わったら詳しく聞く！とか言ってたのに、春夏は用事があるらしくすぐに帰ってしまった。

よし、とりあえず質問攻めは免れた。

ｰｰｰｰｰｰｰｰ

『ただいま～』

誰もいない部屋に響く自分の声。

昔と同じだけど、今は誰かが帰ってきてくれる。
'' おかえり ''って言える人がいる。
そう思うだけで一人の部屋でも温かい気持ちになれた。

…あ、あと少しで夕飯の時間じゃん。早く作らないと。

｢｢｢ただいま～｣｣｣

『おかえり！』

阿｢Aちゃん！！見に来るなら言ってよ～
！｣

『ごめんごめん、何人かには言ったからいいかなって笑』

佐｢それよりさ、めっちゃいい匂いしない？｣

渡｢思った｣

『今日はハンバーグでーす』

渡｢え、まじで｣

佐｢俺ハンバーグ大好き！！｣

出かける前に見てたテレビで流れてて美味しそうだったっていうだけで作りたくなったハンバーグと、サラダと、結構疲れてるだろうなと思って身体に優しいスープ。

渡｢うまっ！｣

毎回綺麗に完食してくれるのって結構嬉しい。