君がくれた夏 ~紫~ (ページ22)

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︎︎☁︎︎

あれ以来、渡辺くんとも何もなく

いつも通りにすごく日々だった

深澤くんとも何も無い

まるで何も聞いてない聞かれてないみたいに

普通に接してくる、私の気にしすぎなのかな

バイト最終日まで残り1週間となった

もうすぐ終わる夏休み

意外にも、ちょっと苦しかったけど今までよりの夏休みよりは

断然楽しい思い出

そんななか、健太さんがこんどバーベキューをみんなでしないかとなり

お別れが迫っているのだと思うと寂しい

別に渡辺くんと深澤くんは同じクラスだし

佐久間くんと岩本くんも同じ学校

会えなくは無いし、会話することだってできる

でも、学校で人気のこの4人に話しかけるなんて

とても無理な話。だから夏休み以降はきっと関わらない

好きな人とこんなに会話出来たのも運が良かったからだ

バイトが終わって、いつも通りみんなで夜ご飯を食べ

それぞれの部屋に戻る

私はバルコニーに出て夜風にあたっていた

気持ちいなぁなんて思っていたら下の方から声がした

深「ごめん、だから無理だって」

深「俺好きな人いんの」

深澤くんが誰かと電話をしていて聞く限り

告白されてるのか何かだと思う

好きな人がいんの、なんてパワーワードなんだろう

その後すぐ深澤くんは電話を切っていた

私がいるのは2階だから多分バレないと思うけど、

深「 Aちゃん？」

バレてしまった

『う、ん』

深「何してんの？笑」

『夜風にあたってた』

深「さっきの会話聞いてた？」

『 …最後ら辺だけ』

深「あー笑」

『何かあったの？』

深「ん？まぁ、彼女ってゆーか、元カノ笑」

『そっかぁ、ってえ？元カノ？ん？今の彼女では無い人から、』

深「違う違う笑」

『えっとー、？』

深「んは笑ここで話すのもなんだからそっち行ってい？」

『うん』

深「ありがとう笑」