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打ち合わせの後、トボトボ帰ろうとした俺の首に腕を引っ掛けて締め上げるようにロックして、ぎっと胸まで下ろして耳元に
YG「お前、何かした?」
て落としてきたのは、案の定ユンギヒョンだ。
俺は言いたくないって顔で無言を貫いたけど、そのまま問答無用で作業室に連れ込まれて、胸倉掴まれた。
YG「何したら、あの鉄メンタルが根を上げるわけ?なぁ、興味があんだよ、話してみろって」
にやって口元笑ってるけど、目が全然笑ってないよ、ヒョン。
二人で黙って向き合ってたら、ガチャって無遠慮にドア開く音がして、えっ?てそっち見るのヒョンとシンクロしたら、
HS「何々?ケンカ?」
ホソギヒョンが目を見開いた怖い顔で、入ってきた。
明らか外で話聞いてた顔じゃん、それ。
ホソギヒョンは、ほとんど一触即発みたいな格好で俺のシャツ掴んでるヒョンに、トントンって肩叩いて距離取らせてくれた後、くるんと俺の顔下からのぞき込むように見上げた。
HS「…てか、何?Aちゃんの件、テヒョンじゃないの?」
HS「お前、何かしたの?」
声は地べたから這い上がるような低音で、無表情で笑顔もない。
うわ、目、まじこわ。
「え?ホソギヒョンそんな感じなの?Aのことそんな気に入ってたの?」
俺は背中に冷や汗がどっと吐き出すのを感じながら、思わず声に出してホソギヒョンに聞く。
そしたらヒョンが、その怖い顔のまま
HS「あんないい子、気に入らない奴いる?ことと次第じゃ、まじボッコだよお前」
て、みんなの希望の方じゃなく、素の男チョン・ホソクの方で言った。
普段一番ペン関連はあっさりほがらか系なくせに!
いつの間に粘着系になってんの?
てか、なんでこんなに、みんなAが好きになってんの?
あのキャラだから、仕方ないよなって。
納得できるような、したくもないような。
俺のこの不思議な気持ちは、いったい何なの。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年3月27日 6時