夢現*FK (ページ4)

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夢現*4 ページ4

F side

翌朝、自然に目が覚めた。

「ひろ、おきて……もう朝」
「んん、……まだねたい…」
「だめ、ほら……おきて…」

そういえば、今日の迎えは何時だったっけ、
そう思って、グループを確認すると、その旨の連絡が見当たらない。

確認、と思って、家の近い渉に、「今日の迎え、何時だったっけ？」と連絡すれば、「今日はオフでしょ？ていうか、迎えって何？」という返事。

こんなこと、ある？と思いながらも、仕事がないなら、とひろの隣に再び寝転ぶ。

「ひろ、今日、休みになったよ」
「ん、ほんと……」

まだ半分以上寝ぼけているひろに話しかける。
休みになったならとりあえずもう少し寝ようと言うひろに合わせて、俺も目を閉じる。

「…たいすけ？」
「ん？」
「なんか、寝られないんだけど……」

二度寝常習犯のひろが寝られないとか言い出すので、寝るのは諦めて、ふたりで体を起こした。

ん？なんか、おかしい……

「ここどこ？」

その異変を察知したのはひろもほぼ同時だった。
でも、ここ、俺は知らない場所じゃない気がする……
なんだっけ。

「っあ」
「ん？」
「ここ、昔の俺の部屋だ」
「え？」

何が起こってる？
冷静に、隣のひろを見る。

「「え」」

「ひろ………その髪、いつのだ」
「たいすけ、こそ……」

ひろの髪は、デビュー前の、まだ襟足が長かった頃のそれで、ひろに言われて確認してみれば、俺の髪も同じ時期くらいの髪になっていた。

*