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救世主の時間 ページ8

「いや、別に……」

「え?何も無いのにわたわたしてたの?おもしろ」


……なんだコイツ。

こんなの放っておいて早く行こう。

手を振り払うと、また私は歩き出した。



……が、どこに行ったらいいのかわからなくて立ち止まる。



あ、私E組がどこかわかんないからこうなってんのか。


でも、知り合いがいないからわたわたしてた……と。


ゆっくりと振り向くと、赤髪君はニヤニヤしながらこっちを見ていた。

くっそ、最初からわかってやがったなコイツ……!


しばらく睨んでいると、通行人兼生徒の人達が赤髪君にすれ違いざま言葉を放った。


「ね、なんでE組がこんなとこにいるのー?山の中にいればいいのに」


「ねー、ホントだよねー」


アハハハと笑いながらその場を去っていく通行人達。


赤髪君は慣れているようで、動じてもいなかった。


……あれ?


確か、さっきの人達E組って言ってた?


ゆっくり赤髪君に近づき、ボソッと言う。


「君、E組なの?」


「うん。そうだよ、いやーどこかわかんないんでしょ」



ほらやっぱりわかっててやってたんだコイツ。


チッと舌打ちをして向き直る。


「連れてって」


「え?人に頼むのにその態度?」



耳に手を当てて、はい、もう一回と促すようにこっちを見てくる。



「連れて行きなさいって命令してほしかったの?」


「違う!そういう意味じゃなくて!」


私がそういうと赤髪君はケラケラ笑った。


「だーかーらー、お願いしないと連れてってあげないよって言ってんの!」



なんだコイツ。


変なヤツだな。


「いやなんでよ」


「困ってるんでしょー?はい、せーの!」



「チッ……。お願いします」



人がプライドを捨てて言ったというのに凄く笑っているヤツ。


終始笑い飛ばした後、あー面白かったと言ったと思ったから私の手を引いて歩き出した。




あれ?そっち校舎じゃ無くない?

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業 , 白猫   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:白猫 x他1人 | 作成日時:2015年3月20日 19時

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