喧嘩の時間 ページ6
スタスタを道を歩いていると、あるものが目に止まった。
……喧嘩か。
中学校3人と……1人か。
1人によってたかってよくやるな、あの人たち。
まぁ、勝手にやってろ……。
そのまま通り過ぎようとすると、ガシッと腕を掴まれた。
「……は?」
その犯人は、3人のほうの1人だった。
「こ、コイツがどうなってもいいのか!?」
あ、そうか。
私を人質に取ったつもりか……。
というか3対1なのによくそんなことするな、コイツ。
そこまで1人のほうが強かったのか……?と思って見ると、その1人の人はキレイな赤髪だった。
焦った様子でこっちを一瞬見たが、すぐに様子を戻した。
赤髪の人は私を捕まえている人に向かって、ゆっくりとこっちに近づいてきた。
「く、来るな!」
そう言って手に力を込める私を掴んでいる奴。
赤髪の人はそれを見た瞬間、走り出した。
それと、私が動いたのがほぼ同時。
私を掴んでいた奴の足首を蹴り、服を後ろに引っ張り転ばせる。
そして、手をゆっくりと首に持って行き、ナイフを当てるように首に押し当ててやった。
その行動の秒数、約2秒。
「動かないで?私の手、ナイフより切れちゃうんだ」
グッと押し当てると、周りの赤髪の人以外の人はヒッと小さく声を漏らした。
「……消えて」
そういうのと同時に手を離すと、男3人は逃げて行った。
残ったのは、私と赤髪。
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作者名:白猫 x他1人 | 作成日時:2015年3月20日 19時