依頼の時間 ページ4
「で、誰よ」
『……月をやった犯人だ』
「…………」
自分の目が見開くのがわかる。
あれを、誰かがやったっての?
『確か、春休み明けに中学3年になるんだったな』
「それが何?殺すのとどういう関係があるっていうの?」
『その月をやった犯人が、椚ヶ丘中学校の3-Eの担任をやると言っている。お前にはそこに入ってほしい』
「……何それ?そんなの防衛省でやればいいんじゃないの?たかが1人殺すのに、私に依頼する必要がどこに?」
私が質問してからしばらく間を空けた烏間は、少しため息をついた。
『それが出来るならとうにやっている。奴は人間ではない。最高時速はマッハ20という常識を越えた生物だ』
「……はぁ?」
何それ、人間?
いや、人間じゃないって言ってたな。
だとしたら、何?
未知の生物の存在に私の暗殺者としての血が疼く。
『とにかく明日学校に来い。手続きは済ませておく』
「……いいよ、やってやろうじゃん。その代わり……」
『その代わり?』
「中学校に10分ぐらい歩けば着く、アパートかマンションよろしく」
私が吐き捨てるようにそういうと、烏間はすぐに用意しようと言った。
そういうのを確認すると、私は通話を切った。
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作者名:白猫 x他1人 | 作成日時:2015年3月20日 19時