【暗殺教室】天才×不良 first time (ページ21)

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テストの時間ページ21

「…………」

うるさい。

誰も突っ込まないけどうるさい。

ブニョン、ブニョン。

「さっきから何やってんだ、殺せんせー？」

ブニョン、ブニョン

「さぁ……」

「壁パンじゃない？」

ブニョン、ブニョン

「あぁ……、さっきカルマにおちょくられてムカついてるのか」

「触手がやわらかいから壁にダメージ行ってないな」

さっきからずーっと聞こえるブニョン、ブニョン。

体育が終わって、帰ってきて小テスト。

その間中ずっと壁パンしてる。

「ブニョンブニョンうるさいよ殺せんせー！！小テスト中なんだから！」

お、やっと誰かが言ってくれた。

殺せんせーは壁パンするのを止めたようで、こ、これは失礼！！と謝った。

……私が集中出来ないのは、他にもあるんだけど。

全く、後1問だってのに……。

隣と、隣の隣がうるさい。

1人は赤羽君、1人は……寺坂君、だったかな。

「よォ、カルマァ。あのバケモン怒らせてどーなっても知らねーぞー」

「まだおうちにこもってた方が良いんじゃなーい」

あぁ、もう。

話すならどっか行ってやってくれっての。

こんな事なら、真ん中の席なんて選ばなければよかった……と後悔させるには充分なほどの邪魔だ。

私が怒っていることに気付きもせず、話し続ける赤羽君。

「殺されかけたら怒るのは当たり前じゃん。寺坂、しくじってちびっちゃった誰かの時と違ってさ」

「な、ちびってねーよ！！テメ、ケンカ売ってんのか！！」

寺坂君が机を叩いた。

ドン！と大きな音がする。

プツンと私の制御が切れた。

ガタッと椅子を引き、席を立つ。

「君が私にケンカ売ってるよね？さっきからなんなの？」

私が独りで話していると、殺せんせーはそれに気がついたのか慌てて付け足した。

「こらそこ！！テスト中に大きな音立てない！！」

「お前が言うな、ブニョせんせー」

私はガコンと椅子を閉まって鞄を背負うと、そのまま殺せんせーのほうへと歩いた。

「ん」

そして、テスト用紙を渡す。

ブニョせんせーって何ですか！？と言っているタコを無視して、教室を後にした。

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いきなりですけど続編行きます！

http://uranai.nosv.org/u.php/novel/fkfkakb/