挨拶の時間 2時間目 ページ14
「おはようございます。皆さん、昨日話した転校生が来ましたよ」
Aさん!と呼ばれて教室に入る。
みんなの視線が私に集中しているのがわかった。
「転校生の島かz……ニュヤッ!?どうしてAさん弾丸を飛ばすんですか!?」
私は無表情のまま殺せんせーを睨み、そのまま言葉を続けた。
「転校生の中川(なかがわ)Aです。よろしくして下さい」
みんなからは好奇の視線が、殺せんせーはハテナマークが注がれた。
私の本名は捨てたんです、殺せんせー。
あの日、全て諦めた日にね。
殺せんせーは名前変わってないですか!?と小さく私だけに聞こえるように言った。
だから私も私情です、と返した。
「そ、そうですか……。殺せんせーちょっと残念です」
触手がげんなりすると、ようやくクラスメートの人達もハテナマークを浮かべた。
これ以上追求されたらマズいと思い、慌てて話題を変える。
「あ、殺せんせー。席!私の席どこですか?」
ぱっと見見ると、一番後ろの席が半分ぐらいあいていた。
「そうですねぇ……好きなところでいいですよ!」
殺せんせーがそう言ったので再度席を見ると、真ん中らへんががら空きだった。
「じゃああそこのメガネさんの後ろで。真ん中の方が黒板見やすいしね」
背伸びをして空いている席に指をさすと、殺せんせーは納得したように頷いた。
「いいですよ、ではそこにしましょうか。ヌルフフフ、生徒が増えて先生嬉しいです。仲良くして下さい。それでは5分後に授業を始めます。では解散!」
私が席に着いたときに解散の声がかかり、一斉に人が周りに集まってきた。
その中で1人。
私の興味を引いた子がいた。
ラッキーアイテム
革ベルト
128人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白猫 x他1人 | 作成日時:2015年3月20日 19時