和解の時間 ページ12
「対先生ナイフと玉だ。人に害は無いがコイツへの効果は保証する」
そういってケースからナイフを銃を取り出した。
「ゲ、まじ?使い慣れたヤツ使えた方が有り難かったかな」
「ヌルフフフ、無駄ですねぇ。そもそも当たりません」
横を見ると、黄色と緑のしましま模様になっている先生。
「見ろ、お前も完璧になめられている」
烏間はそういった後に、この顔はなめているときの顔だ、と付け足した。
「とりあえず、……よろしくお願いします。えーと名前は?」
左手を差し出しながら言うと、同じように先生も手を差し出して握手をしてくれた。
「殺せんせーです。生徒がつけてくれました」
「へぇ、もともと名前はなかったんですね。それとも、元々あった名前を捨ててしまったとか?そもそも、殺せんせーは人間ですか?それとも、人間だったけど改良されてしまった……とか?」
ニヤリと笑いながら握手をすると、殺せんせーは顔色一つ変えずに言った。
「さぁ、どうでしょうねぇ。知るすべは一つ、殺してみなさい。それが真実を知る方法ですよ」
「面白いですね、是非とも死んで下さい」
うん、普通の先生よりこういう方がいいかな。
どんな堅物かと思ってたけど、そんなような感じもしないし。
……私の親友を見捨てた、あの教師とは違う感じがした。
おっと、いけないいけない、あの事は忘れないと。
「じゃあ先生、さっそくクラスに連れて行って下さい」
手を離して告げると、勿論ですと殺せんせーは言った。
そして、部屋を出る前に理事長から一言。
「次のテスト期待していますよ、島風(しまかぜ)……Aさん」
「!」
……どうして、私の本当の名前を知ってるの?
この学校の人達は、本当にわからない。
私は小さく失礼しました、というと部屋を後にした。
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作者名:白猫 x他1人 | 作成日時:2015年3月20日 19時