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「Aはさぁ、いなくなんなよ . 」
あまりにも予想外なセリフに、わたしは「へっ?」と抜けた声を出した .
「Aは俺の家族じゃん?もう家族は失いたくねぇんだ . なんかあったら全力で守ってやるから . 」
「…強いね、宏兄 . 」
「親父と約束したからなー . 家族は大切にするって . 」
神様は不公平だとつくづく思う .
優しい人ばかり、いろんなものを背負わせてる気がして .
「わかったか?」
「…うん、ありがと . 」
わたしはそれしか言えなかった .
下手な言葉しか、自分には言えない気がして .
.
.
宏兄を傷つけそうで怖かった .
( もうこれ以上、悲しまないで )
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ベル - 更新がんばってください! (2015年1月14日 18時) (レス) id: fa34e0c1a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@ P a c o . | 作成日時:2014年4月10日 20時