ジェ〇トーニ先輩からの呼び出し。 ページ19
F.side
それから月日が流れ、夏休みが待ち遠しいそんな頃。
軽い気持ちで入部した部員が次々退部していく中で、俺はバスケをやりたくて入部した仲間と共に充実した日々を送っていた。
ジェ〇トーニ先輩(俺が勝手につけた)は、本当は木村拓哉と言う名前で、皆からはキムタク先輩と呼ばれ、相変わらず後輩からも同級生からも慕われる人気の先輩だ。
俺のことなんか大勢いる後輩の一人としか思ってない。そう思っていた。
だから、
「藤ヶ谷、それ片付け終わったら…ちょっといいか?」
「あ、はい!」
この後、まさかあんな展開が待ち受けているなんて、思ってもみなかったんだ。
.
.
「先輩っ、お待たせしました!」
先輩に話しかけてもらえたことが嬉しくて、片付けを早く終わらせて先輩のところへ行くと、何やら真剣な顔の先輩。
「せ、せんぱい…?」
「藤ヶ谷、」
俺の名前に続けて先輩の口から発せられた言葉を、俺は暫く理解することが出来なかった。
.
.
ーーー…俺、お前のことが好きだ。……ーー
.
「え、………え?」
「ごめん。ほんとはずっと言わないつもりだったんだけどさ、我慢出来なくなっちゃって。………気持ち悪いよな、こんなの……嫌だったら全然振ってくれて大丈夫だから。俺が、伝えたかっただけだから。何かごめんな………って、え………ふじがや?」
気づいたら先輩に抱きついてた。
だって、だって………こんなことって、ある?
「せんぱい…っ、僕も先輩と同じ気持ちですっ」
「え?」
「先輩のこと、大大だぁい好きですっ」
「え、………ほんと?無理して…言ってない?」
「ほんとです。無理なんかしてないです。だって僕、先輩にストラップ拾ってもらったときからずっと、先輩のこと気になってました。だから嘘なんかじゃないです。僕たち両思いだったんです!」
「……信じられない………何か、夢みてるみたいだ。」
「僕もです………先輩と、両思いなんて…」
「ふふ、………じゃあ改めて。ふじ……太輔…君のことが好きです。俺と付き合ってください。」
「はいっ…よろしくお願いします…っ」
俺はこの上ない幸福の中にいた。
だから気づけなかった。幸せは永遠に続かないということを。
その事に気がつくのはもう少し先のお話。
.
世界がバラ色になるってこういうこと。→←きっかけは、ジェ〇トーニ。
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ピンクマカロン(プロフ) - kmf2kkrtmmさん» こんにちは。コメント、ありがとうございます(о´∀`о)修学旅行編、実はずーっと書きたいと思っていたお話だったので、私自身も楽しみながら書きたいと思っています。kmf2kkrtmmさんの作品も今度読ませていただきますね(*^^*)お互い、頑張りましょう♪ (2018年5月5日 16時) (レス) id: c1cc601ed2 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - 更新、待ってましたよ〜。本編はお休みでも修学旅行もとても気になりますっ!ピンクマカロンさんのペースで♪私も頑張ります('◇')ゞ (2018年5月1日 20時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクマカロン(プロフ) - kmf2kkrtmmさん» 後々明らかになるので、また是非読んでやってください(о´∀`о)いつも読んでくださり本当にありがとうございます(^^) (2018年2月11日 9時) (レス) id: c1cc601ed2 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクマカロン(プロフ) - kmf2kkrtmmさん» おはようございます(*^^*)好意を抱いている相手に「好奇心だった。」なんて言われたら、相当ショックを受けますよね…私も書いていてすごく辛いです(TT)でも、拓哉先輩が「好奇心だった。」と言った裏側にはある想いがありました。 (2018年2月11日 9時) (レス) id: c1cc601ed2 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - 更新、ありがとうございます。たくさん掛け持ちしてて大変かと思いますが、これからの展開も辛いですけど…楽しみにしてます♪ (2018年2月10日 19時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクマカロン | 作成日時:2017年6月24日 21時