横尾さんの将来の夢、多分料理人説。 ページ14
Ki.side
暫くふたりの間に沈黙が流れ、住宅街にはまた静けさが戻ってきた。
俺は、藤ヶ谷の顔を見ることが出来ず、薄汚れたローファーの爪先を見つめていた。
「……………何しに、来たの……」
「っ………」
この静寂を破ったのは、藤ヶ谷だった。
いつもより低いその声が、ふたりを取り巻く空気を少し重くした。
でも俺はもう、傷ついたりしない。
それが、藤ヶ谷の精一杯の強がりだって知ったから。
「横尾さんから、全部じゃないけど話を聞いた。」
「っ…………どんな…?」
「…前にも男を好きになったことがあるって話と、その恋がトラウマで、俺への気持ちに気づかないふりしてるって話。後は、本人から聞けって」
「っ……………そう…………………取りあえず、中に入る?」
「うん」
藤ヶ谷に続いて、俺も家の中に入った。
.
「飲み物持っていくから、ソファにでも座ってゆっくりしてて。…まぁ、渉の家だけど。」
「おう、ありがと。」
家の中は前に来たときとあまり変わっておらず、黒と白のものでシンプルにまとめられていて、前も思ったけど横尾さんらしいなと思った。
あ、ちなみに横尾さんも一人暮らし中。家の近くにあるペットショップでバイトをして、家賃を払っているらしい。
「うわっ!」
―――――ガラガラガラ…ガッシャーン―――
「藤ヶ谷!?」
「もぉーっ!調理器具ありすぎっ!!!わたるのバカッ!!」
「………っ」
………前の、藤ヶ谷だ。
たったそれだけのことなのに、涙が出そうなくらい(ちょっと盛ったけど)嬉しかった。
.
初めてみる、色んな藤ヶ谷。→←俺の心臓、アイノビートがトマラナイ。
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ピンクマカロン(プロフ) - kmf2kkrtmmさん» こんにちは。コメント、ありがとうございます(о´∀`о)修学旅行編、実はずーっと書きたいと思っていたお話だったので、私自身も楽しみながら書きたいと思っています。kmf2kkrtmmさんの作品も今度読ませていただきますね(*^^*)お互い、頑張りましょう♪ (2018年5月5日 16時) (レス) id: c1cc601ed2 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - 更新、待ってましたよ〜。本編はお休みでも修学旅行もとても気になりますっ!ピンクマカロンさんのペースで♪私も頑張ります('◇')ゞ (2018年5月1日 20時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクマカロン(プロフ) - kmf2kkrtmmさん» 後々明らかになるので、また是非読んでやってください(о´∀`о)いつも読んでくださり本当にありがとうございます(^^) (2018年2月11日 9時) (レス) id: c1cc601ed2 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクマカロン(プロフ) - kmf2kkrtmmさん» おはようございます(*^^*)好意を抱いている相手に「好奇心だった。」なんて言われたら、相当ショックを受けますよね…私も書いていてすごく辛いです(TT)でも、拓哉先輩が「好奇心だった。」と言った裏側にはある想いがありました。 (2018年2月11日 9時) (レス) id: c1cc601ed2 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - 更新、ありがとうございます。たくさん掛け持ちしてて大変かと思いますが、これからの展開も辛いですけど…楽しみにしてます♪ (2018年2月10日 19時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクマカロン | 作成日時:2017年6月24日 21時