・ ページ9
・
「いらっしゃいませ、あ。」
「北山さんこんばんは。」
「こんばんは、ふじがやさん。」
野菜スティックと飲み物をレジに持ってきたことはいつも通りだったのに、藤ヶ谷さんの表情はいつもとは違っていた。
どこか思い詰めたような、暗い表情。
あれ、お店に入ってきた時あんなだったっけ？
気づかなかった、
「ふじがやさん、どうかされました？」
「え？」
「いや、あの、いつもより表情が暗いなって感じたので、」
「ああ、それは別に。
ちょっと仕事が立て込んでて。」
「そうなんですね、お疲れ様ですいつも。」
「北山さんこそ、お疲れ様です。」
「今日はいつもより早く終わらせちゃいますね。
ふじがやさんも早くお家に帰って休みたいでしょうし。」
最近はこの時間でお客さんもいないことの方が多いから10分ぐらい話してから帰るのが主だった。
本当はもう少し話してたいけど。
「いや、大丈夫ですよ。北山さんとお話しするの楽しいのでいつも通りすこしお話ししてから帰ります。」
「でも、」
俺が引き下がらないでいるとふじがやさんが突然何かを考え出した。
「んーと、北山さんって明日はお仕事ですか？」
「え、いや休みですけど、」
「そんなに言うなら、俺の家来ません？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 266人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
puu(プロフ) - 更新ありがとうございます！強引かつアピールしまくるFさん！やっと自分の気持ちに気付いたKさん、この後どーなるのぉぉ？？ (2020年10月4日 10時) (
レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 芸能人とコンビニ店員さん、、お互いにちょっと気になる存在なのかな？続きが気になります！ (2020年9月5日 23時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2020年8月13日 22時
