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疑念の渦 ページ7

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「…そっか、知ってるのか」

小さな声でそう呟いたかと思えば、
その後は特に何も言わず。

そのまま黙ってキッチンに向かい、
コンロの上のやかんに水を入れ、沸かし始めた。









…何、この状況。








雑居ビルの一室に、
あのジャニーズの、
あのHey!Say!JUMPの、
あの有岡大貴さんが、







『レンタル彼女』なんかを呼び出している…








しかもこんな、
平々凡々な容姿の私を。








とにかくいろんな"何で？"が多すぎて、
私の頭の中は収拾がつかなくなっていた。









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「コーヒーでも構いませんか」

「えっ、え、あ、あぁ…はい。お構い無く」









…なんだろ。

お昼の番組のイメージが強すぎて、
この口数の少ない有岡さんには、
少々怖さを感じる。

全然、笑わないし。







やっぱり芸能人って、
テンションとか使い分けてんのかな。









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「あの、」

「…ソファ、座って下さい。
ずっと立ってても疲れるし」









「…はい」









でも、気遣いができるところは
そのままなんだね。

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