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本を選んでいる間の時間はとても楽しくて、久しぶりにワクワクしていた。



「お待たせしました!
3冊お持ちしたのですがこの中で気になるのとかありますか?」

「これとか、ちょっと読んでみたいですね。」

「あっ、これ1番おすすめだったやつです!」

「じゃあこれ買います!」

こんなにも即決で買ってくださるとは思っていなくて、正直びっくりしてる。



「ありがとうございますっ。
ではお会計にうつりますね。」





お店の出口まで男性を見送った。普段はこんなこと絶対しないのに、だ。


「本当にありがとうございました。
おかげでいい買い物ができました。」

「こちらこそ自分のセンスで申し訳ないです、
気に入って頂けたらいいのですが。」

「そんなことないですよ!
読むのが楽しみです。」

そういってはにかみながら言う様は油断したら女性に見えるんじゃないかというぐらいにはかわいくてなぜだか目を逸らしてしまった。



「またお待ちしております。」

「はい、ありがとうございました!」




その日の夜はなぜか少し寝れなかった。

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作成日時:2018年6月8日 22時

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