相澤先生の寝袋 [ヒロアカ] (ページ24)

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相澤先生の寝袋大声では言えない諸事情 (番外編)fin. ページ24

『…先輩、ちょっと見てくれませんか』

相「嫌だ」即答

相澤は即座に答えた。

何が悲しくて後輩(中身は男)の半裸を見なくてはならないのだろう。

しかも相澤だって男だ。それも30になる。

そんな歳にもなってJKの身体を見てあらぬところが元気になってしまったら、それはもう教員をやめろと世間から言われてもおかしくないではないか。

相澤はそんなキケンを犯してまで、女子高生の身体を凝視するほど飢えていなかった。

『俺だって見せたくないっスけど、この下着のありえないくらいのセキュリティの低さを知ってください！』←

相「セキュリティってｗそんなにｗ」

『笑い事じゃないっスよ』

相「わかった、そこまで言うなら見せてみろ
…ただし、今だけは俺は教職者じゃないからな」

『先輩も必死ですねｗ』

相「見て欲しいんだろ、早くしろ」

『では、いきますよ！』

相「あぁ…」

相澤は生唾を飲み込んで、いつも曲がってる背筋を伸ばした。

Aは一気にジーンズとパーカーを脱ぎ、堂々と仁王立ちで相澤を真っ直ぐに見た。

相「」

『どうですか』

相「……どう、とは……いや、綺麗な身体だと、思う…////」

『照れないでくださいよ
こっちまで恥ずかしくなります…///』

相「もういいだろ早くなんか着ろ////」

相澤は耐えきれずAから目を反らして、自分の着ていたスウェットをAに投げた。

『で、セキュリティの低さを知ってもらえましたか？』

相「お前のセキュリティの低さは充分に分かった」

『パンツのセキュリティですって！』

相「お前、明日から外では常に寝袋になってろ」

『唐突になんでっスか！？』

相「下着つけたくねぇんだろ
でもいつものでいいからせめてボクサーくらい履けよ
次に俺の前でも俺以外の前でも無防備な姿晒したら、問答無用でぶち抜くからな」

『何を、とは聞きませんけど、先輩の顔がマジ怒ってことは実行しますね(蒼白)』

相「俺はお前が女だろうが男だろうが気にしないが、お前がお前自身を蔑ろに扱うのは許さねぇ」

相澤は自分のスウェットに着られているAの肩を掴み、静かに怒っていた。

『せんぱい…』

相「いいか、よく聞け
俺は自分のものを誰かに触られるのさえ実は好まないタイプなんだ
そしてお前は俺の寝袋だ
何を言いたいのか分かるか？A
俺は、お前自身にも嫉妬する」

Aも男である。
その自分の中にもある独占欲に、男という生き物が野獣と言われる所以を見て苦笑いしかできなかった。