相澤先生の寝袋 [ヒロアカ] (ページ3)

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相澤先生の寝袋教職ページ3

麗「あっ！そのモサモサ頭は！地味目の！
受かったんだね～そりゃそうだパンチ凄かったもん！」

緑「いや、ほんとあの、あなたの自己談判のおかげで…
ぼくはそのっ…///」

教室の高大なドアの前で2人の男女がなにやらイチャイチャしているのを、後方にいる相澤消太の寝袋は羨ましそうに見ていた。

寝袋『…わぁおさっそく青春ですねぇ～』ｺｿｯ

相「お前だって青春してるだろ
俺の寝袋として」ｺｿｯ

寝袋にしっかり頭まで入っている相澤は、時間まであと少しというのに寝袋の中で快適にウトウトしていた。

麗「へ、なんで知って…？」

緑「そっそれは…その…///(焦))」

そして、寝袋の外では恋の音が聞こえてきそうなピンク色の雰囲気になっているが、一方で寝袋の中では違う意味でpink色の話に聞こえなくもない茶番が始まった。

寝袋『これ青春って言います？
もう青くないオッサン２人がこんなにピットリくっつかって、誰得っスかｗ』ｺｿｯ

相「俺はお前の中好きだぞ
他のよりあったかいし、圧迫感もなかなかだ
(※寝袋の話です。)」ｺｿｯ

寝袋『そりゃあ、一応先輩がキモチヨクなるように温度も湿度も弾力も調整してますから
(※寝袋の話です。)』ｺｿｯ

相「あぁ、ずっと(寝袋に)入っていたいくらい上出来だ」ｺｿｯ

寝袋『もうそろそろ(身体を)抜きましょうよ』ｺｿｯ

相「……」

寝袋『先輩っ！シャキっと立ってください
(※寝袋の話です。)』ｺｿｯ

相「ダメだ動きたくねぇ…お前が立たせろ
(※寝袋の話です。)」ｺｿｯ

寝袋『しょうがない人っスね…
じゃあ俺が少し先輩の頭のほう(の寝袋のチャックを)剥くんで、声くらいは出してくださいね
(※寝袋の話です。)』ｺｿｯ

相「…ハイハイ」ｺｿｯ

麗「今日は式とかガイダンスだけかな
先生ってどんな人なんだろうね」ﾜｸﾜｸ

緑「…///」

やっとの思いで快適な寝袋から頭だけ出した相澤は、どんよりとした低い声で若い二人に言った。

相「お友達ごっこしてぇのなら余所へ行け」

緑「＿＿＿ほっ！？」

麗「＿＿＿あっ！？」

相「ここはヒーロー科だぞ
…ｼﾞｭｯ」

相澤は寝袋の中から取ったウィダインゼリーを一気飲みし、モソモソと寝袋から出て立ち上がった。

相「はい、静かになるまで8秒かかりました
時間は有限
君たちは合理性に欠くねぇ」

ﾎﾞｼｭｯ…

『その8秒間ずっと俺の中でキモチヨクなってたでしょうよ』

寝袋から人型に戻ったAは呆れながらも、生徒達に営業スマイルを向けた。