相澤先生の寝袋 [ヒロアカ] (ページ4)

今日:15 hit、昨日:4 hit、合計:172,110 hit

相澤先生の寝袋教職ページ4

相「担任の相澤消太だ
よろしくね」

『副担任の付喪(つくも)Aです
よろしく』

咄嗟に雄英の体操服に早着替えしたAは、自己紹介もしつつ体操服の見本にもなった。

((((((＿＿＿＿＿＿＿担任っ！！！？？？))))))

相「早速だが、コレ着てグラウンドに出ろ」

『女子更衣室は教室を出て突き当たり右に入った所だよ』

式やガイダンスがないな…と思いながらも、体操服に着替えてグラウンドに向う生徒達であった。

「「「「「個性把握テストォ！！！？？？？」」」」」

麗「入学式は？ガイダンスは？」

相「ヒーローになるなら、そんな悠長な行事出る時間ないよ～
雄英は自由な校風が売り文句
そしてそれは先生側もまた然り」

相澤はゆっくりと振り向きながら、これからやるテストの説明を始める。

相「お前らも中学のころからやってるだろ？個性使用禁止体力テスト
未だ画一的な記録を取って平均を作り続けている。合理的じゃない
ま、文部科学省の怠慢だな」

ちょいちょい皮肉をはさみながらも、要点をまとめていくあたりが合理性重視である。

相「実技成績のトップは爆豪だったな
中学のとき、ソフトボール投げ何mだった？」

爆「67m」

相「んじゃ、個性を使ってやってみろ
A、ボールになれ」

『ボールに！？俺、生徒に投げられるんスか！？』

相「そうだ早くしろ」

体力テスト測定用のボールになったAは、大人しく爆轟の手に渡った。

ボールを持った爆轟はグラウンドに描いた白線の円の中央に立った。

ﾎﾞｰﾙ『はぁ…』

相「円から出なけりゃ何してもいい
はよ、思いっきりな」

爆「んじゃ、まぁ…」

ﾎﾞｰﾙ『…やさしくしてn』ﾌﾞﾙｯ

爆「ﾀﾋねぇえええっ！！！」

ﾎﾞｰﾙ「え、嘘でしょ、ちょ待っtほわぁああああああaaaっ＿＿＿＿＿＿」

物騒な掛け声とともに、あえなくAは爆風に乗せられて飛ばされた。

相「まず自分の最大限を知る
それがヒーローの遡上を形成する合理的手段」

ﾎﾞｰﾙ『ぐえっ…』

ﾋﾟﾛﾝｯ

相澤は705.2mと表示されたスマホ画面を生徒たちに見せた。

「「「「「おぉぉお～っ！！！」」」」」

上「705mってまじかよ…」

芦「なにこれ、おもしろそう！」

瀬「個性思いっきり使えんだ！さすがヒーロー科」

相「"おもしろそう"か…
ヒーローになるための3年間、そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい？」

浮き足たつ生徒を遠目に見ながら、Aは若いって夢があるなぁと独り思った。