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朝、顔が痒くて目が覚めて、掻こうとしたのになんだか全然上手くいかなくて、もどかしさに目が覚めた。
そしたらなんか体に布が絡みついてて、グルグル巻きになっていた。
なんだ？と思って脱出したら、なんだか全裸になってる予感。
えっ、俺なんで服着てないの？
慌てて左右を見渡しても、見知った俺の宿舎の個室。
誰かが隣に寝てるようなロマンティックなこともなく、どうやら1人で寝てたみたい。
なんだ、とホッとして座り直しあぐらをかいたら、視線の先の俺の息子が何だかおかしい。
ちっさ。
て言うか、冗談みたいにちっさ。
あー、これ夢かな。
ソクジニのソクジニがこんなにちっさいわけがない。
て言うか、足の長さとか、形とか、ぽっこりしたお腹とか、なんもかんもおかしい。
ん？ん？ん？
何これ。
わけがわからなくて、とりあえず立ち上がるけど、なんかちょっと頭が重くてバランスがとりずらい。
おっとっと、と視界に入ってきた両手が、えくぼ付きのもみじお手手で、なんか、鋭い俺はピーンと来たよ。
俺、絶対体が縮んでる。
ふー、はー、と深呼吸する呼気も、どこか甘くて高い音。
甘いのは良いけどこんな高さは違うでしょ。
自分の冷静さがいっそ薄寒いくらいだったけど、なんせ、超が付くほどリアリストなもんだから。
それから、床に立てかけてある定位置の姿見を恐る恐る確認して…それまでの冷静さをかなぐり捨てた。
そこにはWWHの俺によく似た、
QP人形そっくりの体型の、
かわいい男の子が立ってたもんで。
俺は、声の限りに叫ぶのを止められなかった。
「ウ、ウワーーーーーーー！！！！！」
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作者名：フネ55
| 作成日時：2023年1月1日 23時
