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『じゃあさ、』
また聞こえてきた彼の声に身構える。
｢…ん？｣
『仕事が一段落したら、また、呼んでよ。久しぶりに会いたいな、きたやまに』
彼の言葉に甘えてしまいそうだ。俺だって。俺、だって。だけど。
｢………もう、｣
『ん？』
｢…もう、呼びません…｣
俺の言葉に、暫く聞こえなくなるあっちの声。外にいるんだろう。車の音だけが聞こえる携帯に耳を澄ませる。また小さく、息を吸う音が聞こえた。
『…えっと、どゆこと、』
｢…おれ、たいきくんに、謝らなきゃ、｣
『…なに？』
｢…実は、おれ、たいきくんに会う、ちょっと前に、元彼にこっぴどく、ふられてて。忘れるために、二階堂が、紹介してくれたんです。あのサイト。｣
初めて彼の写真を見つけた時から、本当は分かってたのかもしれない。また、悲しい恋を、してしまうこと。
｢…たいきくん、優しいから、おれ、甘えすぎちゃって。だめ、なんです、もう、会っちゃ、だめ、｣
『…なんで。いいじゃん、甘えて、いいんだよ』
｢…だめです。…おれ、単純だから、｣
ただでさえ、かっこよすぎる彼に溺れない理由なんて、なかった。わかってたのに。
｢…好きです。きもちわるい、でしょ、｣
たいきくんにとって、俺は、ただのお客さんでしか、ないのに。
｢だから、もう、会いません。｣
好きになってごめんなさい、とだけ伝えてきった電話がそれ以上震えることはなくて。重たい足を、家へと向ける。いつぶりだろう、こんなにも、重い。
やっとついた部屋は寒くて、スーツのまま、ソファに倒れ込む。油断すると零れてしまいそうな涙を、ソファに顔を押し付けて、抑える。
苦しくて仕方なかった。
もうだめだと思った。
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藤北ともちん(プロフ) - 二人の修羅場とか見てみたかったな〜。 (2018年2月23日 16時) (
レス) id: 924c28a5a1 (このIDを非表示/違反報告)
mupu.(プロフ) - えつこさん» すみませーん！^^;本当はもう少し書く予定だったのですが、スランプ気味で浮かばないのと日付の丁度良さで勝手に完結させちゃいました。完全に気まぐれです、申し訳ないです(汗)続き書けるよう努力します。 (2018年2月22日 16時) (レス) id: e7baaff3b6 (このIDを非表示/違反報告)
えつこ(プロフ) - 急にendになってビックリ(笑)えええ！って素直に思って素直に続きが読みたかったのでお願いします(笑) (2018年2月22日 15時) (レス) id: 1418647db1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mupu. | 作成日時：2018年1月8日 13時
