〜２１０〜 ページ17
「俺、当て馬にされてたのかぁ」
社長令嬢が泣いて帰ったすぐ後。
智がデスクに突っ伏しながら感心したように呟いた。
「今頃気付いたんですか？まぁ、俺も最近ですけど」
「そうか〜･･･何か悔しい････」
「翔さんのほうが一枚上手だったってことですよ」
『あ、あの････』
二人の言っている意味が分からない。
相葉くんも分かってないらしく、ずっと首を捻っている。
当て馬？計算？どういうこと？
「ねぇねぇ、どういうことなの？」
「相葉さんには後で教えてあげますよ。それとAさんは気にしなくていいですから」
『えっ、何で！』
「翔さんのことだからいつかはちゃんと話してくれますよ」
『いやいや、焦らさないで話してよ！』
そう言って二宮くんの椅子を揺らした時だった。
.
.
「A」
大好きな低い声が私の名前を口にした。
『！翔くん！』
「よっ」
クスクス笑いながら傍に歩み寄ってくる。
どこかスッキリしたような表情だ。
『だ、大丈夫だった？社長に何か言われたり、』
「なんもねぇよ。まぁ、ちょっとは説教されたけど････それでも８：２であっちが悪いわけだし、俺がクビになったりとか、不遇な扱い受けるとか、そんなことは一切ない」
『よ････良かったぁ･･･』
「ぶふっ。そんなに？」
翔くんは楽しそうに笑ってるけど、こっちはそれどころじゃない。
翔くんに何かあったらってずっと心配してたんだから！
本当に何もなくて良かった････。
「そうだ、社長令嬢って来た？」
「あ、来たよ。中々にキツイ子だね」
「いや今更でしょ。で、何してった？」
「Aちゃんにビンタした後、「あんたが誑かしたんでしょ」的なことをずっと言ってたよ」
「･･････は？」
相葉くんの言葉に、ひっくい声で眉を顰めた翔くん。
あ、これはやばいのでは。
「殴ったの？マジで？」
「うん、思いっきり。雅紀が咄嗟に冷やしてくれたおかげでそこまで腫れてないけど」
「････はー･･･人の女に手出しやがって････勘当じゃ生ぬるかったかな･･･」
『翔くん！？大丈夫！私全然大丈夫だから！！』
翔くんの彼女バカは直っていなかったらしい。
ちょっと嬉しいかも。
「っていうか翔さん、Aさん。こんだけ周りを引っ掻き回したんだから･･･分かってますよね？」
「『･･･え？』」
思わず私と翔くんは顔を見合わせた。
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とも(プロフ) - 智くん…頑張ったね（ＴＴ）しつこい様だけど…智くんと(;´д｀) (2020年5月6日 21時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - ともさん» 大野くんにはつらい選択をさせてしまったとは思いますが、これも彼なりに頑張って考えた答えということで・・・・しかし大野くんもこのままモヤモヤしたまま終わることは無いのでご安心ください！ (2020年5月6日 18時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - えー智くん(Ｔ＿Ｔ）智くん担の私的には…依存でもなんでも智くんと… (2020年5月5日 12時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - シャートさん» ありがとうございます！思った以上に長くなってしまいましたが、今回か次で終わらせる予定ですので、楽しみに待っていてくださると嬉しいです！ (2020年5月3日 16時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
シャート - 続編おめでとうございます！！これからどうなっていくのかがとても楽しみです！！これからも頑張ってください！！応援しています！！ (2020年5月3日 16時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年5月3日 15時
