〜２６〜 ページ26
あの二人、別れたんだって。
食堂の前で大沢さんがキレてて････。
たった一週間。されど一週間。
噂はあっという間に学校中に広まった。
それもそうだろう。あんな現場を見られたうえに、常に一緒に行動していた
二人が一切関わらなくなったのだから。
智は言葉通り、私との関わりを失くした。
一切目も合わせないし、朝バッタリ会ったけど見えてないみたいに無視された。
それとは反対に、男子に話しかけられるようになった。
隣のクラスの好きな子とも話せて、仲良くなれて････
私の望んだ状況。････のはずなのに。
何でこんなにも空しいんだろう。
何でこんなにも胸が痛いんだろう。
何でこんなにも･････智のことばっか考えちゃうんだろう。
今何してるのかな。授業中寝てない？
二宮くんと馬鹿な話してる？
･･････もう、話してくれない？
言い過ぎたって反省してる。あんなの、キレることでもなんでもないのに。
････謝ろう。あんな言い方してごめんねって。
大嫌いなんて思ってないよって。
.
.
『智』
ちょうど帰ろうと靴箱の前でスマホをいじっている智に声をかける。
彼は一瞬こっちを見たものの、すぐに手元へ視線を戻した。
････やっぱり話してもらえない。
こうなったら、許してもらえなくていいからとにかく謝ろう。
気持ちを伝えよう。
『ごめんね、あんな言い方して』
「･････」
『智のこと大嫌いなんて嘘だから。あれは勢いというか････本当は大好きで、智がいないと調子狂っちゃうし、････どうにかしてよ』
最終的には自分でも何を言っているか分からなかった。
謝るはずなのに、最後は結局智のせいにしてる気がする。
どうにかしてよって何。
「いいの？」
初めて智が口を開いた。
視線も、手元じゃなく私に移っている。
「彼氏、できないよ」
『･････え？』
「俺、今までの距離感変えるつもりないから。だからせっかくの高校生活なのに、きっと一度も彼氏できないよ？いいの？」
『･･･いいよ』
「え、」
『いいよもう、そんなこと』
「そんなことって････お前さ、」
『しょうがないじゃん！好きな子といたって･････誰といたって、智のことが気になるんだもん！彼氏ができないのは嫌だよ。でも･････でも、智と一緒にいれなくなるほうが嫌だよ････』
「････は、」
意味分かんねぇ。と智はいつものように笑った。
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みかづち(プロフ) - ねいさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！これからも皆様に楽しんでいただけるようなお話にできるよう、頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年1月26日 2時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
ねい(プロフ) - みかづち様初めまして。小説の方、何度も読み返すほど、とても楽しく拝見させて頂いております。今後の展開がとても楽しみです。お忙しいとは存じますが、お身体の方大切になさって執筆の方頑張って下さい、応援しております。 (2020年1月25日 20時) (レス) id: 01e0d6e0af (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - うめさん» ありがとうございます〜！早く更新できるよう頑張ります^^ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 愛梨沙さん» ありがとうございます！これからも頑張っていきます！！ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
うめ(プロフ) - 今、一番更新が楽しみです！ (2020年1月23日 20時) (レス) id: 789396462d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年1月18日 15時
