〜１６〜 ページ16
結局、松本くんは二宮くん達の様子を見ることにしたようだった。
様子を見るっていうか話すっていうか。
いつもは話しかけても無視するくせに、松本くん相手だと作業しながら話してる。
作業中に話しかけられるとイライラするって言ってたのは
どこの誰だったか。
「A」
智が私の座ってる椅子を掴んで回した。
「ニノ見てないで作業しなさい」
『うっす』
当たり前のことで怒られる２４歳。
情けな。
それは櫻井くんも思ったのか鼻で笑った。
鼻で笑った。ここ大事。
先輩ぞ？我先輩ぞ？
さっき仕事出来ない奴がどうたらこうたらって言ってたけど
一応これでも櫻井くんよりは経験値多いんだからね！
櫻井くんの経験値どれぐらいか知らないけど！！
というか敬ってくれないと立場が･･･。
まぁ営業部にそれを求めるだけ無駄か。
それにしても全然終わらない。
会議の資料ってこんな大変だっけ？っていうかこんなに量なかったでしょ。
と、そこで思い出す。
そういえば今度の会議って課長のライバル的な人が来るんだった！
(ちなみに、営業部の課長はライバルではなくただ単に嫌いらしい。)
だからこんなにいつも以上に綿密に作るよう指示されたんだ。
めんどくさ！無理！いや無理じゃない！やるけど！
これ残業までいかない？大丈夫？
『････ねぇ智』
「ん〜？」
『今夜は帰さないで』
「･････」
「は？」
櫻井くんの素っ頓狂な声が耳に響く。
「･･･俺に何してほしい？」
『何でも』
「何でも？本当に？」
『うん』
「え？は？」
「んー、じゃあ･･･」
智は私の肩に手を添えると、いつものようにニコリと笑った。
あ、これって。
「Aが「止めたい」「帰りたい」って言うたびに肩に思いっきり力入れたげる」
『やっぱり！めっちゃくちゃ痛いやつ！今度は暴力に出たか〜！』
「この前のくすぐり作戦は失敗したじゃん。それにA、笑うだけで作業進まなかったし」
『必要以上にくすぐってきた智が悪いと思う』
「･･･は？え、待て。なに、どういうこと？」
「何って････Aを監視するよう頼まれただけだけど」
混乱している様子の櫻井くんに、智はさも当たり前かのように答えた。
私は残業が死ぬほど嫌い。だから残業してるとすぐやる気が失せるのよね。
無理矢理にでも終わらせる為に、智にはいつも監視を頼んでるのだ。
決して「あは〜ん」な意味ではないので安心してほしい。
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みかづち(プロフ) - ねいさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！これからも皆様に楽しんでいただけるようなお話にできるよう、頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年1月26日 2時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
ねい(プロフ) - みかづち様初めまして。小説の方、何度も読み返すほど、とても楽しく拝見させて頂いております。今後の展開がとても楽しみです。お忙しいとは存じますが、お身体の方大切になさって執筆の方頑張って下さい、応援しております。 (2020年1月25日 20時) (レス) id: 01e0d6e0af (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - うめさん» ありがとうございます〜！早く更新できるよう頑張ります^^ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 愛梨沙さん» ありがとうございます！これからも頑張っていきます！！ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
うめ(プロフ) - 今、一番更新が楽しみです！ (2020年1月23日 20時) (レス) id: 789396462d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年1月18日 15時
