#7 杖の許可書 ページ7
ティナ「外国から来たなら杖の許可書は持ってる？必要よ」
最初にティナがニュートに杖の許可書について話した。
ニュートの話が終わると、ティナは私を見た。
ティナ「許可書は？」
『出してない』
ティナ「は？」
『大昔に出して、それきり出してない。それに私はこの魔法界では大人から子供まで、幅広い年代に名前を知られてるから私がどこでどんなことしたかわかっちゃうし、私自身それには毎年のように悩まされてるし、まさに今のような私に向かって君がする態度については逆に新鮮に感じてしまうし、さらに言うならば』
ティナ「待って、待って、ストップ」
ティナが私の言葉を止めさせる。
私の言葉が理解できないかのような顔つきだ。
ティナ「つまり、あなたには杖の許可がいらないってこと？」
『簡単に言うとそうだね』
ティナ「ありえないわ」
『信用してくれないならいいよ。帰ろうかな』
私の先程の発言をもう一度振り返ろうと考え込んでるティナをチラッと見てから、私は帰ろうとした。
___帰ろうとしたのだ。
ニュートが私を引き止めなければ。
ニュ「先生、帰らないでください」
『ニュート、私は彼女に真実を言ったまでだ』
ニュ「あの、先生。A先生」
私を呼ぶ生徒の声。
ニュート「彼女はたぶん、先生のこと知らないのかもしれない……そしたら、つじつまが合う」
私を知らない？
『ニュート、私は彼女に初めて会ったときに不老不死だと言わなったか？』
ニュ「たぶん言ってないと思う」
『じゃあ私の聞き間違いか』
改めて挨拶しようとティナの方を向くと、後ろからティナの名前を呼びながらこちらに来る足音が聞こえた。
机の下に隠れようとするティナに言う。
『私とニュートがここにいるから隠れても意味ないと思うよ』
ティナ「……」
ティナは諦めたらしく、おとなしく机の下に隠れるのをやめた。
ティナの目が私を睨んでいる。
そこへティナの名前を呼んでいた男性がやってきた。
「また調査部の邪魔をしてきたのか？」
『なるほど、彼女は議長の邪魔をするのが好きなのか。だから人の休暇もこうして邪魔をするのか』
ティナ「邪魔してなんか」
「それよりも……ゴールドスタイン、セーレム救世軍を追いかけるのはもうやめるんだ」
ティナは私の言葉に反論しようと声を荒げたが、上司らしい男性にそう言われ、矛先をそちらに向けようとした。
そのとき、また誰かきた。
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月兎 - はじめまして月兎です。ニュートに先生と呼ばれている主人公さん新しいですね。私もファンタビのお話を書いています。タイトルは"青き植物使いと魔法動物学者"です。性別は女性で600歳ですが、似ていますね。ファンタビのお話をもっと盛り上がって行きましょうね。 (2018年12月27日 11時) (
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作者名：食人鬼 | 作成日時：2018年12月25日 0時
