#3 善と犠牲 ページ3
ほぼ毎日私はホグワーツにいる。
だけど今日はホグワーツを離れ、ここ、ニューヨークに休暇としてやってきた。
ホグワーツには一日一回、アルバスに情報伝達している。
私はお洒落なカフェで優雅に紅茶を飲んでいる。
まったりできるのって素晴らしいね。
そういえば、ニューヨークへ来る前に新聞を開いて読んでいたら「闇の魔法使い、グリンデルバルドがヨーロッパで猛威を奮っている」と書かれていたことを思い出した。
……私には関係がない話、と思いたい。
グリンデルバルドは「より大きな善のために」というスローガンを掲げている。
より大きな善のために、より多くの犠牲も必要だ、ということだろうか。
それはまるでマグルがやっている戦争というものではないか。
紅茶を飲もうとカップを掴んで口元に近づけた。
『あれ？冷めてる……』
考えてこんでしまっていたので時間を見ていなかったな。
ほんの一分くらい考えこんでただけって思ってたのに。
こんなにも時間とは早く過ぎてしまうものだったっけか？
冷たくなった紅茶を飲み干すと銀行へ向かった。
グリンゴッツ銀行でお金を下ろすのもいいが、たまにはマグルの銀行で下ろしてみようと思う。
銀行の前では女性が演説していた。
___魔女刈りについて話している。
ピタ、と足が止まる。
しかし、周りのマグルらしく、ここは無視するほうがいいのかもしれない。
私はそそくさと銀行へ入った。
あぁ、人がたくさんいる。
私は人がすくなるのを待とうと考え、空いてる席に座った。
そのとき、第六感なるものが働いた気がした。
違和感。
何か違う。
周囲にはマグルだけだ。
なのに、なんだこの違和感は。
周囲をよく見ると立ち入り禁止の場所にニフラーがいた。
どうしてこんなところにニフラーが？
後先のことを考え、私は席から立ち上がるとひと目につかない場所に移動した。
そして姿くらましして立ち入り禁止の先に姿現わしする。
盗んだりしないから心配しないで、と思いながら私は地下へと歩く。
地下に行くと先客がいた。
青いコートを着る男性の後ろ姿と小太りの男性。
青いコートの男性は後から来た私の気配を感じたのか振り返った。
その人物はニュートだった。
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月兎 - はじめまして月兎です。ニュートに先生と呼ばれている主人公さん新しいですね。私もファンタビのお話を書いています。タイトルは"青き植物使いと魔法動物学者"です。性別は女性で600歳ですが、似ていますね。ファンタビのお話をもっと盛り上がって行きましょうね。 (2018年12月27日 11時) (
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作者名：食人鬼 | 作成日時：2018年12月25日 0時
