#20 深刻から緊急 ページ20
マクーザのロビーにある「魔法暴露警報ダイヤル」の針が「深刻」から「緊急」に移っていた。
ティナはトランクを持ってロビーの階段を駆け上がる。
五芒星型の会議室をした壮大なホールに世界中からの魔法使いたちが集まっていた。
ピッカリー議長がグレイブスを脇に従えて会議を取り仕切っている。
そこへティナが会議室に駆け込んできた。
一同が一斉に振り向く。
ティナ「ピッカリー議長、失礼します。重大なお知らせが……」
刺すような沈黙が流れた。
急いで入ってきたティナは大理石の床の真ん中で立ち往生して、その部屋で何が行われいるかに気づく。
各国代表がティナを見つめている。
セラ「会議に割って入るほど重要なのでしょうね？ミス・ゴールドスタイン」
ティナ「はい、そうです。議長、昨日ニューヨークに上陸した魔法使いが、このカバンに魔法動物を入れており、しかも___残念ながら___何匹かを逃してしまったのです」
セラ「昨日到着したのですか？無登録の魔法使いが、町中に魔法動物を放ったことを、24時間前から知っていながら、死人が出た今になってやっと報告ですか？」
ティナ「……死人がでた？」
セラ「その魔法使いはどこですか？」
ティナはトランクを床に置くと蓋にノックをする。
〜*〜*〜
突然のノック音に不思議がっていると、ニュートが階段を登っていった。
ニュートが心配なので、私も続いて外に出る。
そこには各国の代表の魔法使いたちが会議室のような場所に集まって会議をしていた。
全員の顔を私は知っている。
「A・エラレス様ではないか？」
その声はスイス代表のハインリヒ。
辺りから私を呼ぶ声が上がる。
「なぜトランクから？」「どうしてここに？」
あぁ、やばい。
セラ「A・エラレス様」
セラフィーナが私を呼んだ。
『やあ…』
かすれた声が喉から出た。
「その隣は……スキャマンダー？」
ニュ「ああ……どうも大臣」
「テセウス・スキャマンダーか？あの戦争の英雄の？」
「いや、彼はその弟だよ。いったいぜんたい、どういうわけでニューヨークにいるのかね？」
ニュ「アパルーサ・パフスケインを買いに来ました」
「なるほど……本当は何しに来た？」
セラフィーナがティナに問う。
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月兎 - はじめまして月兎です。ニュートに先生と呼ばれている主人公さん新しいですね。私もファンタビのお話を書いています。タイトルは"青き植物使いと魔法動物学者"です。性別は女性で600歳ですが、似ていますね。ファンタビのお話をもっと盛り上がって行きましょうね。 (2018年12月27日 11時) (
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作者名：食人鬼 | 作成日時：2018年12月25日 0時
