【HQ】イケメンな私と烏野排球部【月島】 (ページ2)

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月「先に行くね」

「了解」

なんで一緒に行くのに別々に登校するかって不思議に思ってる人もいるかもしれないから一応説明しておこう。

まずはじめに私とコイツは俺達の親同士が仲が良いため小学校からの付き合いがある。

しかし学校とか家の外で会話することは、家族ぐるみの旅行以外ほぼ無い。

その理由はひとつ…面倒ってだけだ。

お互いのことが嫌いって訳じゃないけど、一緒に喋ってるだけで恋人同士だとか変な誤解されたりするのが面倒だってことだ。

小さい頃から私よりずっと頭が良かった蛍の提案なんだけどね。

まあもちろん反対する理由も無いから賛成して今に至るんだけど。

だから家の外では干渉しないからお互いの学校での様子は全く把握していない。

そういうわけで一緒に登校するのは初めてだ。

というか、小学校と中学校は近くの違うことろに通ってたから一緒に登校以前の問題だったけどね。

まあ一緒に登校といっても数メートル離れた蛍の後ろをついていくだけなんだけど。

直接話したりはしないでlineでポツポツと会話するくらいだから周りから見れば一緒に登校してるとは思わないだろう。

月＜そういえば部活なんだけっけ？

さっそくlineがとんできたようだ。

なんだと思う？＞
月＜帰宅部。
なぜわかったし＞
月＜勘。
流石幼なじみ。＞
月＜あと風邪なんかひいてた？
ああ＞
マスクのこと？＞
月＜そう。
ほら私って…イケメンフェイスじゃん？＞
だからマスクで隠さないとさ、＞
みんな倒れちゃうじゃん？＞
(スタンプ)＞
月＜ウザい。
月＜で？
月＜ほんとはどういう理由？

中学のトラウマだが言ってやろうか、仕方ない。

私ってさ…＞
月＜なに
女の子っぽい顔してないからさ＞
普段マスクしてないと男子と間違われる＞

数メートル先で吹き出した声が聞こえた。

ぶっとばすぞこら。

月＜なにそれ
月＜笑える
笑うな＞

肩を震わせてるとこをみるときっとまだ笑ってるんだろう、あの野郎。

月＜もう少しで着きそうだよ。
おうけーい＞
履歴消しとく？＞
月＜うん。
蛍はこまめに消しそうだもんねw>
月＜どれが重要なのかわからなくなるから。
あったまいい～♪＞

あ、既読無視だww

まだ早い時間なだけあって入学式直後の当初は頑張って早く来ていた生徒もまだいないようだ。