t w e n t y - t w o ページ22
『♪♪♪』
ライブの後の月曜。
私と龍くんで、大学の後ちょっとしたデートをしてた。
龍「A…ずいぶん陽気だね。週末もしかしていいことあった?」
そりゃね!だったるぅとくんに会えたも…
なんて答えるわけにいかないでしょ。
A、ちゃんと考えろー!
うーん。
あ、これでいいか。
『うん!昔の同級生に会ったんだよー!』
いいね。嘘もついてないし。
龍「よかった。男とかじゃないよね?」
あ、バレた?
いやいや、大丈夫なはず。
『私が龍くんに浮気するわけないじゃん!』
これもまたうまくない?
だって、嘘ついてないし。
龍「わかったよ、信じる。あ、今日特別なところに連れて行ってあげるんだよ。」
あーよかった、話が変わった。
『えーどこどこ!?』
龍「秘密。だからこれをして。」
龍くんが私に渡したのは、目隠し。
『!?』
龍「ほら結ぶからじっとして。」
私は龍くんに従った。そして片手を引っ張られて、どこかへ向かった。
はたから見たら、おかしいだろうな。
龍「ついたよ。目隠しとって。」
歩き出して10分ぐらい。龍くんが私にそういった。
目隠しを外した先の景色が、信じられなかった。
『ここって…』
私たちが立っていたのは、
あそこ。
3年前
私とるぅとくんが
別れたところ。
あのベンチに座ってお菓子食べたよね。
あそこにレジャーシートを引いて、昼寝したよね。
あの木のふもとで、弾き語りしてくれたよね。
この景色を、一緒に見たよね。
こみ上げる思い出に
思わず涙した。
龍くんは最初嬉しそうだった。
私が喜んでくれた、と思ったんだろ。
でもないてる私を見て
龍「A!?」
急いでそういった。
『ごめんね。ごめんね。』
そういう私の背中をそっとさすってくれた。
『ここで、昔の彼氏と別れたんだよ…』
『思い出してしまって…』
静かに私の話を聞いてくれる龍が隣に居た。
泣いてる私の顔にそっとキスをした。
だけど
龍くんのキスが
初めて
「いやだ」
って思ってしまった。
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りぃ@天使様(プロフ) - かえでさん» 了解!! (2019年11月21日 19時) (レス) id: ab188d45cb (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - りぃ@天使様さん» りぃさんまたコメントありがとうです!続編書くんで是非みてみてください! (2019年11月21日 19時) (レス) id: baaca1cebf (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - mimu1029さん» はーい!続編作ったんで是非みてみてください! (2019年11月21日 19時) (レス) id: baaca1cebf (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 蓮華さん» 具体的にこの所が好き、って教えていただけるの本当嬉しいです!ありがとうございます! (2019年11月21日 19時) (レス) id: baaca1cebf (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 黒雪さん» こんにちは!作ったんで是非見てみてください! (2019年11月21日 19時) (レス) id: baaca1cebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かえで | 作成日時:2019年11月7日 20時