大好きだった。【すとぷり】【るぅと】

n i n e t e e n ページ19

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Aと目があって



時が止まったような感覚だった。




A。A。



来てくれたんだ。



嬉しかった、ただただ嬉しかった。



そして彼女の声



『るぅとくんー！』



がしっかり僕の耳に入ってきた。



「Aー！」って呼び返したい感情を抑え



少し下を向いた。



嬉しくて


嬉しくて


泣いてしまった。


ありがとう、そう伝えたかった。







あ、まって、僕ライブしてるんだ




数秒だけファンサをして


マイクをとる。



る「みなさん、聞いてくれて、ありがとうございます！コレサワさんのたばこの、るぅと弾き語りバージョンでした！」


涙を袖で拭き、そう言った。



「るぅとくんなんで泣いてるのー！？」



そう叫ぶ声がある。


僕は急いで首を振る。


る「いや泣いてません！」



そしたらちょこっとステージの袖から頭が。


さとみくんだ。


さ「るぅとくん目赤いよ。」



会場大爆笑。



る「もーそんなことないです！何でみんなそんなに僕をいじめるんですか。もう、なんなんですか！」



さ「誤魔化すなー！」



る「もーーはい。泣いてました。あの、皆さん失恋ってしたことありませんか。僕もです。少し悲しくなったんですよ。」


会場から「うんうん、」って聞こえる。




しばらく雑談をし、僕はさとみくんにバトンタッチをした。



そして頭がAでいっぱいのまま、控室に戻った。




そしてころちゃんに一言。


る「いた」



こ「言ったやん！よかったね。」



珍しくころちゃんが素直に喜びを分かち合えってくれた。





やっと会えたことに喜びでいっぱい。




でも、どうやったらAと話せるのかな。




連絡先ないし



呼ぶこととかできないし



探すことも無理やし…




うーん…




そんなことに悩みながら、ソロコーナーが終了した。

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