43忍びの山田利吉の段2 ページ43
Aはハイナグチ城の付近の森に来ていた。
動向を探るとなると潜入か、侵入か。
手っ取り早いのは侵入する事だが、確実な細部の情報を得るには潜入の方がいいだろう。
女中にでも紛れ、夜中に動けばすんなり終わる仕事だなと、面の中で咳を一つ城へ向かった。
＊＊
城に入ると食事を運ぶ女たちを見つけた。
4.5人の体制で運んでいる中に紛れると身動きが取れやすいかと考えながら
城の内部を頭に入れこっそりと侵入した。
「....」
しばらく見回ったAは城主の部屋には決められた人間しか入っていない事を確認し
無闇に入れば、問いただされ、逃げたとしても依頼主が特定されれば足がつく。
その場を離れ、女中たちに話を聞くためその辺にある女中用の服を拝借した。
「あら、新しい子？」
炊事場に行けば数人の女中がいた。
「はい、今日から入りました」
「なにも聞いてないんだけどな..」
考えるようにこちらを凝視するのはここを仕切る女性だろう。
「急だったみたいで皆さんに伝達が遅れていると、自分から言うように伝えてくれ。と言われました」
「そうだったの、この仕事は初めて？」
「いえ、」
「なら、安心ね」
怪しまれずに納得してくれたらしく、視線はすぐにAから離れる。一般人は丸めやすい。
「新しく入った方美形ですよねー」
「確かに！」
そんな声が聞こえ目を向けると手を止めた女中が頬を染めながら話し込んでいた。
どうやら料理番の弟子として入った男がいるという。それが女中の間では密かに人気らしい。
最近入った人間は警戒しておいた方がいいだろう。私のように間者の可能性が高い。
料理番の男とその弟子。城内の偵察がてら顔は覚えておくか..料理番なら膳を運んで上にも出入りができる立場、仲良くなっても損はない。
「あの、お手洗いに..」
「あぁ、突き当たり右にあるわよ」
礼を言いながら城内を偵察のため、すぐに厠を通り過ぎた。
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hiya.00(プロフ) - 咲桜さん» あぁー！！本当でした、すみませんありがとうございます！！ (2019年5月4日 22時) (
レス) id: fb193f1c22 (このIDを非表示/違反報告)
咲桜(プロフ) - 不破くんは5年生だったともいます！14開始のところです！ (2019年5月4日 22時) (レス) id: a9bc52c68a (このIDを非表示/違反報告)
hiya.00(プロフ) - 甲賀聖奈さん» ありがとうございます！カッコいいよろずを作っていけるよう頑張ります^_^ (2019年5月1日 19時) (レス) id: fb193f1c22 (このIDを非表示/違反報告)
hiya.00(プロフ) - ハイビスカスティーさん» 年齢は後々わかるようにしようと思っています！暇つぶしに見ていただけたら嬉しいです^_^ (2019年5月1日 19時) (レス) id: fb193f1c22 (このIDを非表示/違反報告)
hiya.00(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます^_^頑張ります (2019年5月1日 19時) (レス) id: fb193f1c22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひや | 作成日時：2018年10月19日 14時
