5タソガレドキ ページ5
宵
日は沈み、あたりはかなり暗くなっている。
「囲まれてます」
外の様子を見て利吉は冷静に伝える。
「では、打ち合わせ通り」
「まず、私と立花くんが陽動を仕掛け、そのまま喜三太救出チームに合流する」
立花から武器を受け取りながら利吉が作戦を繰り返す。
それに続き日向先生が口を開く。
「その隙に私と三治郎、金吾が忍者学園へ援軍要請へ走る」
うなづいた山田先生は
「他の忍たまは我々と園田村に向かう、乱太郎は先触れに走り、護衛に伊作、その後ろにAくんがつく。園田村に到着するのを優先してくれ」
それに善法寺は頷き
Aも静かに面をつける。
「山田先生、私達も喜三太の救出に行きたいです」
乱太郎が眉を下げながら山田先生に訴える。
それに返事を返したのは善法寺。
「乱太郎、喜三太は利吉さんと仙蔵に任せておけば心配ない厚着先生もいらっしゃるし。
今は自分の任務に専念しよう、情報をもたらすのが忍者の本分だろう?」
「先輩...」
「喜三太を助けたらすぐに知らせてあげる」
「立花先輩...」
「さ、行くよ」
そして、立花と利吉により敷地内一面に光が放たれ、園田村へ乱太郎を筆頭に走り出した。
タソガレドキ忍者は後を追い、先生達と戦闘が始まる。
Aは善法寺達と少し距離をとり、木に飛び移りながら様子みる。
ー
しばらくして、乱太郎が木の蔓に足をとられ転んでしまった。
「乱太郎!」
「処置に急げ、まだ追いつかれない」
「はい!」
善法寺は頭巾を外し足首を固定して、乱太郎を立ち上がらせようとした時、
木にいるA目掛けて忍びが姿を現した。
「?!」
キイィィンッ!!
とっさに刀を抜き向かって来た相手を見れば包帯の大男。
クナイと刀が交わる大きな音が響き、目だけがこちらを見ていた。
「Aさん!?なにか、..」
「問題ない!目的優先して走れ」
そう伝えると2人は頷き走って行った。
忍術学園に侵入してきた男。
刀を握り直し相手を見据える、忍び組頭の雑渡昆奈門だったか。
ここまで先生達をかいくぐって来たと言うことは、後ろの作戦は見破られていたらしい。
利吉も実力者と言っているこの男に、どこまで時間が稼げるか..
地を蹴り、Aは相手へ刀を振りかぶった。
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hiya.00(プロフ) - 咲桜さん» あぁー!!本当でした、すみませんありがとうございます!! (2019年5月4日 22時) (レス) id: fb193f1c22 (このIDを非表示/違反報告)
咲桜(プロフ) - 不破くんは5年生だったともいます!14開始のところです! (2019年5月4日 22時) (レス) id: a9bc52c68a (このIDを非表示/違反報告)
hiya.00(プロフ) - 甲賀聖奈さん» ありがとうございます!カッコいいよろずを作っていけるよう頑張ります^_^ (2019年5月1日 19時) (レス) id: fb193f1c22 (このIDを非表示/違反報告)
hiya.00(プロフ) - ハイビスカスティーさん» 年齢は後々わかるようにしようと思っています!暇つぶしに見ていただけたら嬉しいです^_^ (2019年5月1日 19時) (レス) id: fb193f1c22 (このIDを非表示/違反報告)
hiya.00(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます^_^頑張ります (2019年5月1日 19時) (レス) id: fb193f1c22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひや | 作成日時:2018年10月19日 14時