2喜三太の行方 ページ2
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Aは声をかけることなく建物のそばに背を預け耳をすます。
山田先生が正面の忍たま達に
「では、各々報告してもらおう」
その言葉に生徒達は顔を合わせ
「この戦はタソガレドキ軍が絶対有利、という噂が広まっています」
「それで、かばいの制札をもらおうと、オーマガ領の村々から続々とタソガレドキに金品が運ばれています」
三治郎と虎若が話し出す。
「手潟さんの園田村とおんなじだな」
「タソガレ軍は勝利を確信していて」
「すごくのんびりムードです」
兵太夫、伊助も続けて言う。
そして庄左衛門は
「いろんな物売りが商売しに来ていてとても戦の最中とは思えませんでした」
「それはオーマガトキ側も同じでしたな」
そういいなが入って来たのは日向先生
その後ろには五年生の鉢屋と不破がいた。
2人は壁にもたれかかるAを見つけ
「ぁ、...」
その視線に気がついた本人は面の上から人差し指を口元に立てて不破が声を出しきる前に
「シー」と動作をすれば、口を抑えて頷き中に入って行った。
「..中に入って聞けばいいでしょう」
「..外でも聞こえる」
そういうと興味なさそうに鉢屋は不破に続いて中に入って行った。
「負け戦なのに実にのんびりしている。..おや、利吉くん」
ここにいる経緯を利吉は簡単に日向先生に説明した。
山田先生は
「土井先生には?」
「会いました」
「日向先生!喜三太は見つかりましたか?」
不安そうな生徒の声に日向先生は
「両軍の戦いがまだ激しかった頃それらしい子供が城の周辺をうろついていて将兵に捕らわれたと情報があった」
「喜三太がオーマガトキ城に捕まった..」
は組達は顔を真っ青にしていた為
それを見た鉢屋が励ますように笑顔で
「そう心配するな、滝夜叉丸と左門がオーマガトキ城に張り付いてるから」
「...三郎、それ余計に心配させてるよ」
不破が鉢屋の肩を叩きながら眉を下げる。
「ん?」
は組達はさらに顔を青ざめ震えていた。
その反応に先生たちは苦笑いしていた。
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hiya.00(プロフ) - 咲桜さん» あぁー!!本当でした、すみませんありがとうございます!! (2019年5月4日 22時) (レス) id: fb193f1c22 (このIDを非表示/違反報告)
咲桜(プロフ) - 不破くんは5年生だったともいます!14開始のところです! (2019年5月4日 22時) (レス) id: a9bc52c68a (このIDを非表示/違反報告)
hiya.00(プロフ) - 甲賀聖奈さん» ありがとうございます!カッコいいよろずを作っていけるよう頑張ります^_^ (2019年5月1日 19時) (レス) id: fb193f1c22 (このIDを非表示/違反報告)
hiya.00(プロフ) - ハイビスカスティーさん» 年齢は後々わかるようにしようと思っています!暇つぶしに見ていただけたら嬉しいです^_^ (2019年5月1日 19時) (レス) id: fb193f1c22 (このIDを非表示/違反報告)
hiya.00(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます^_^頑張ります (2019年5月1日 19時) (レス) id: fb193f1c22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひや | 作成日時:2018年10月19日 14時