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第20話 ページ20

シルク「お、ボルダリングあるじゃん!」



ンダホ「ほんとだー!しかもわりとおっきいコースだよ!」







小さい面ではなく本格的な壁で興奮する二人。
Aは初めて見る不思議な壁に触れて遊んでいる。
次は大人達の番だ、とまずシルクとンダホがボルダリングに挑戦するようだ。







モトキ「シルクのコース、上は結構急斜だねー」



マサイ「ンダホそこ違うぞ、もうちょい上」



ンダホ「足上がらなーい!」







着々と上がっていくシルクに対し、ンダホは少し手間取っている様子。
しかし昔に比べれば落ちる事は減り上達している事が分かる。
登る二人を夢中で撮影していると、突然子供の泣き声が。
それに気を取られた二人は揃って落下。







シルク「うぉ、あぶね。何、何?」



マサイ「ごめん、お嬢がマットに引っ掛かって転けちゃった」



モトキ「あららー、大丈夫?怪我は?」



マサイ「ない、ちょっと向こう行ってくるわ」



シルク「あ、俺変わる。マサイ次登んな」



マサイ「いいよ、撮影続行して」







シルクの謝罪に気にするなと手を振り、Aを連れて少し歩いた。
「うー」と唸り声を上げているがもう涙は収まっていた。






マサイ「A、もう痛くないでしょ?ずっと泣いてちゃシルクが心配しちゃうよ」



『たいの!』



マサイ「まだ痛いの。何処が痛い?」



『こっち』



マサイ「んん?膝?」



『う、』





Aが指を差す手を退けると確かに少し赤くなっていた。






マサイ「あぁ、大丈夫大丈夫。すぐに痛くなくなるよ」



『うー、』



マサイ「そんな顔すんなって」









優しく頬を摘むとぺちん、と手を叩かれた。
まだご機嫌斜めのようだ。
仕方ない、とベンチに腰を下ろし先程遊んでいたキッズエリアでAを解放する。
携帯を取り出してセカンダリ用にムービーを回し始めた。
シルクの家にやって来てから、彼の影響でカメラで撮影されるのが好きになったらしく、すぐに笑顔になる。







マサイ「お嬢」



『んっ?あーっ!』



マサイ「近い近い、鼻しか映ってないよ」



『うふふふ、ましゃ、あしょぶよー』



マサイ「はいはい」

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作者名: | 作成日時:2018年7月13日 4時

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