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▽17ー次のチャンス ページ18

「ありがとう。シルクとマサイくんがくれた


チャンスは絶対無駄にしない」



 






そう言ってニコリと笑ったら


マサイくんも微笑んでもう一度


頑張れと意味を込めて私の背中をポンと叩いた




 




それから私とカンタさんは話さなかった


いや、話せなかった。



 


一度途切れてしまった会話を


どうやって再開させようか。悩んでたら


話す機会をたくさん逃した。



 



出掛けるの楽しみですね。



 



それだけ言えれば違ってたのか。


言えたところで話を広げられる自信がない。





 


一人ソワソワしてると


シルクの「帰るぞ」って声が聞こえて


肩を落とす。


 







結局、ほとんど話せなかった。



楽しみにしてたのに。



変な感情に気づいたせいか。





 




じゃあな、と手をあげてマサイくんと


歩いていってしまうシルクについていこうと


足を進めたとき。



 







「Aさん」



 







カンタさんの優しい声が私の名前を呼んだ。



驚いて後ろを振り返ると



カンタさんは立ってニコッと笑って




 








「次会うの楽しみにしてます」





 







そう言った。




唐突でビックリしたから


声もひっくり返って酷い返事だったと思う



「はい」しか言えなかった自分を呪った。




 



「次会うの楽しみにしてます」


そう言ったカンタさんの笑顔と声が


離れなくなって頭の中をぐるぐる




 




あぁ、まただ。



また、あなたが離れなくなる。




あなたのその言葉が今は私の心の芽を育ててく



恋心が育ってゆく



 





 



期待しちゃうじゃない。



勘違いしちゃうじゃない。




 







言われた言葉が嬉しくて恥ずかしくて



シルクとマサイくんがいるのに



今は話せなくてただ、後をついていってた。



 




 





「A?迷惑だった?」



「え?な、何が」



「何がって…出掛けることだよ」



「はい?迷惑なんて一度も思ってないよ!


むしろ、ありがたいよ。」





 





唐突にそう言ってきたシルク。



喋らないから心配したらしい。



 





ほんとに迷惑なんかじゃない。


むしろ、嬉しいの。


カンタさんと話ができて出掛けることができて



 





 




シルクとマサイくんにはほんとに


ずっと、感謝してもしきれないものが



どんどんと溜まっていく。



 







いつか、私も力になりたい。


 

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作品ジャンル:恋愛
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海月(プロフ) - 《ロシアの狐猫》みもうねこさん» コメントありがとうございます!行間ですね。気持ちとか行動、発言で行間は変えてるんですけど…もう少し短くしてみますね! (2016年9月8日 18時) (レス) id: 1f021aa7d4 (このIDを非表示/違反報告)
《ロシアの狐猫》みもうねこ(プロフ) - 面白いです!カンタ可愛い(笑)更新頑張って下さいね!あ、あと、行と行の間の行間が結構長いので、もう少し短くしたほうが読みやすいかもです( *・ω・)ノ (2016年9月8日 17時) (レス) id: c34ebd21c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月 | 作成日時:2016年9月5日 22時

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